綿々
めんめん
形容詞-たる副詞-と
標準
unbroken
文例 · 用例
自然派勃興以後の花袋自身は、おそらく「こんなもの」と言うかもしれないが、私のすきな花袋は、やはり情緒綿々たる紀行文家の花袋である。
— ――田山花袋氏―― 『紀行文家の群れ』 青空文庫
兵士達自身が、綿々と連続せる鉄条網と、万里の長城のような土塁を見かえして、われながら、自分の作業の結果にびっくりした。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
さて、「いらして、また、おいで遊ばして」と枝折戸でいう一種綿々たる余韻の松風に伝う挨拶は、不思議に嫋々として、客は青柳に引戻さるる思がする。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
紀代子は綿々たる情を書きつらねた手紙を豹一に送った。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
しかも、そこでまた自分ながら感心するほど綿々密々として、米を洗い味噌を摺るのである。
— 種田山頭火 『私の生活』 青空文庫
では、何故僕は自分で幸子さんを殺したなぞと云い出したのかと、不思議に思うかも知れないけれど、それは只兄さんが死んだ幸子さんの思い出や、形見ばかりに綿々としている様子が、僕にはひどく哀れに思えると同時に、我慢のならない程反感を感じさせたからです。
— 渡辺温 『勝敗』 青空文庫
恐れ入った妙作で、綿々たる情緒、傾くまでの月を見しかな、と彼の様に「かな」の二字のピンと響く「かな」は今に至るまで百千万度も使われたかなの中にも滅多には無い。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
ふと母親のことを思ったそんな豹一の心は紀代子にはわからず、綿々たる情を書き綴った手紙を豹一に送った。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
作例 · 標準
この川は、綿々と続く歴史を見てきた。
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二人の友情は、綿々と続いていくことだろう。
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彼の話は綿々としていて、なかなか終わりが見えなかった。
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