浦回
うらみ異読 うらわ・うらま
名詞多音語頻度ランク #42112 · 青空 0 例
標準
coastal indentations
文例 · 用例
○軽の池の浦回行きめぐる鴨すらに玉藻のうへに独り宿なくに 〔巻三・三九〇〕 紀皇女 紀皇女の御歌で、皇女は天武天皇皇女で、穂積皇子の御妹にあられる。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
集中、松浦船・伊豆手船・足柄小船などいふあるも、みなこの類とすべし」とあり、「浦回榜ぐ熊野舟つきめづらしく懸けて思はぬ月も日もなし」(巻十二・三一七二)の例がある。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
他の三首は、「黄葉の過ぎにし子等と携はり遊びし磯を見れば悲しも」(巻九・一七九六)、「古に妹と吾が見しぬばたまの黒牛潟を見ればさぶしも」(同・一七九八)、「玉津島磯の浦回の真砂にも染ひて行かな妹が触りけむ」(同・一七九九)というので、いずれも哀深いものである。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
安芸の宮島の女夫烏は、一年に一度しか祭を享けぬことになっているが、時々は七浦回りの信心者の船が供えものをする。
— 野鳥雑記 『野草雑記・野鳥雑記』 青空文庫
十八年間も、うらみを忘れずにゐるなんて、氣味の惡い兄弟ですよ。
— 太宰治 『大恩は語らず』 青空文庫
信をだになほ装へる、 よりよき生へのこのねがひを、なにとてきみはさとり得ぬと、 しばしうらみて消えにけり。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
僕、もうあなたのためなら、眼鏡をみんな取られて、腕をみんなひっぱなされて、それから沼の底へたたき込まれたって、あなたをうらみはしませんよ」「あら、ほんとう。
— 宮沢賢治 『シグナルとシグナレス』 青空文庫
僕は今でもそうだが、こんな時には、お祭りに連れて行かれず、家にひとり残された子供みたいな、天をうらみ、地をのろうような、どうにもかなわない淋しさに襲われるのだ。
— 太宰治 『未帰還の友に』 青空文庫
作例 · 標準
例句