果肉
かにく
名詞頻度ランク #35503 · 青空 35 例
標準
flesh (of a fruit)
文例 · 用例
あの、黒檀で彫刻した鬼の面とでも云ったような感じのする外殻を噛み破ると中には真白な果肉があって、その周囲にはほのかな紫色がにじんでいたように覚えている。
— 寺田寅彦 『郷土的味覚』 青空文庫
レモンの汁をかけたパパイヤの果肉は、乳の香がやや酸かさと匂いがあった。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
藐姑射山に住むといふ神女の飲みさうな冷たく幽邃な匂ひのするコツプの液汁を飲み、情熱の甘さを植物性にしたやうな果肉を掬つて喰べてゐると、歳子はこころがいよ/\楽しくなつた。
— 岡本かの子 『夏の夜の夢』 青空文庫
疑念ふかい彼はまた、若い頃からどの女を見ても醜い種が果肉の奥に隠されてゐて、自分の興を醒した。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
それらの皿と入れ違ひに、附近の山でとれたといふ採りたての無花果の実が、はじけ相な熟した果肉を漸く圧へた皮のいろも艶やかに、大きな鉢に入れられて濃いこうばしいお茶と一緒に運ばれました。
— 岡本かの子 『秋の夜がたり』 青空文庫
つややかな皮をうすくむくと、すぐ水分の多いきび色の果肉があらわれてきそうな、形のよいかきである。
— 新美南吉 『川』 青空文庫
案のじょう、きび色の美しい果肉があらわれた。
— 新美南吉 『川』 青空文庫
中には指で殻を割ってみたら、まだおいしそうな果肉が案外、秘まっている女かも知れないと、蔓さきの木通の実を見付けたような笑いを泛べて近寄って来る男どももあります。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
熟した桃の果肉は甘くてジューシーだ。
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マンゴーの繊維質な果肉がたまらない。
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果肉と一緒に種も食べないように注意しよう。
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その柑橘類の果肉は予想外に酸っぱかった。
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ウィキペディア
果肉(かにく)とは、被子植物の果実のうち、漿果や核果など動物に摂取されて種子散布を行うものの中で、多肉質で糖分や脂肪等の栄養素や水分を蓄積し、種子散布に与る動物を誘引する機能を持ち、動物の食物となる部分を指す。また特に人間の生活において、野菜や果物として食用になる栽培植物の果実の、多肉多汁の食用部分を指す。
出典: 果肉 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0