自縄自縛
じじょうじばく
名詞
標準
being caught in one's own trap
文例 · 用例
自縄自縛という言葉がある。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
ただ畏れ入つて了つて固くなり、肩ばかり張つて息もつけない苦しさに自縄自縛して了つた。
— 北原白秋 『雀の卵』 青空文庫
もしそれが以前であったら、自分の才気と力量と美貌とに充分の自信を持つ葉子であったら、毛の末ほども自分を失う事なく、優婉に円滑に男を自分のかけた陥穽の中におとしいれて、自縄自縛の苦い目にあわせているに違いない。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
生産過剰で横浜の倉庫に二十萬梱のアメリカ行絹糸が欠伸をしてゐようと、飼へば飼ふ程益々自縄自縛の結果に落入らうとそれは別の問題である。
— 金田千鶴 『夏蚕時』 青空文庫
……その自縄自縛を切り抜けている一人二役式の思い付きの非凡さ……MとWの使い分けの大胆さ、巧妙さ……そうして、やはり旧の自縄自縛に陥ってしまっているそのミジメさ……愚昧さ……。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
自縄自縛といふことがあるが、現在の歌作りがそれである。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
破していわく、汝提宇子、この段を説く事、ひとえに自縄自縛なり、まず DS はいつくにも充ち満ちて在ますと云うは、真如法性本分の天地に充塞し、六合に遍満したる理を、聞きはつり云うかと覚えたり。
— 芥川龍之介 『るしへる』 青空文庫
窓のところの証拠固めは彼がしたのであったから、今彼は自縄自縛の形になってしまったわけだ。
— 海野十三 『地獄の使者』 青空文庫
作例 · 標準
彼はこの業界の**事情通**だから、彼に聞けば何でもわかるよ。
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