半波
はんぱ
形容詞-語幹
標準
half-wave
文例 · 用例
いま、ふと考えた事だが、なぜ僕は、四月の十六日なぞという、はんぱな日から日記を書きはじめたのだろう。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
それぁもう私は、どうせ、こんな独身の、はんぱ者なんだから、ひとさまから馬鹿にされても仕様がないけれども、いやしくもお前、こちらは主筋の、――」ほとんど畳をたたかんばかりの勢いであった。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
」などという中途はんぱのことばが出てしまったのである。
— 新美南吉 『嘘』 青空文庫
もう少しするとね、お茶にはおそし晩餐には早し、中途はんぱになる。
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
観客に対する関係からでも映画製作者は恋愛のさまざまに変化ある捕え方に苦心しているのであろうが、せんだってのディートリッヒとヴォアイエの「砂漠の花園」などは中途はんぱで工夫倒れの感があった。
— 宮本百合子 『映画の恋愛』 青空文庫
それはこんどの憲法を見てもよくわかることですけれども、ああいう「主権在民」の中途はんぱな扱いかたは、私どもが民主を求めて生きている感情に直接影響してきています。
— ――新日本文学会における一般報告―― 『一九四六年の文壇』 青空文庫
この人の妻は祖母の宮のお教えを受けていたといっても、まだよくも心にはいらぬうちに父の家へ引き取られ、十三絃もはんぱな稽古になってしまったのであるから、良人の前では恥じて少しも弾かないのである。
— 若菜(下) 『源氏物語』 青空文庫
あンたよりも二十歳も若い男をお父さんなぞと云わせないでよとはんぱくする。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
作例 · 標準
老紳士の半白の髭が、彼の経験を物語っていた。
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戦いを経て、彼の髪には半白が混じるようになった。
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半白の毛並みを持つ犬が、庭で静かに座っていた。
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