泡立ち
あわだち
名詞頻度ランク #44866 · 青空 33 例
標準
foaming
文例 · 用例
しかし雲巌寺を出発してから行く途々、渓流に沿うて断岸の上から眼下を見れば、この渓流には瀑布もあれば、泡立ち流るる早瀬もあり、また物凄く渦巻く深淵などもあって、好奇に盥に乗って下ろうものなら、二人や三人土左衛門と改名したかも知れぬのだ。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
彼の身体を作上げている、あらゆる元素どもが、彼の皮膚の下で、物凄く(ちょうど、後世の化学者が、試験管の中で試みる実験のように)泡立ち、煮えかえり、その沸騰がしばらくして静まった後は、すっかり以前の性質と変ってしまったように思われた。
— 中島敦 『木乃伊』 青空文庫
かく、吼え立てば、大海よ、滄海原、引き引きに歪み退き、潮干るや、干潟泡立ち、沸き立つや、蠍なすもの、菊石なす、鰻なすもの、鰓の怪や、飛ぶ翼の竜、八剣の蜥蜴草食み、始祖鳥荒き歯に咋ふ。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
かく、吼え立てば、大海よ、滄海原、引き引きに歪み退き、潮干るや、干潟泡立ち、沸き立つや、蠍なすもの、菊石なす、鰻なすもの、鰓の怪や、飛ぶ翼の龍、八劍の蜥蜴草食み、始祖鳥荒き齒に咋ふ。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
そして空は烈しい嵐のために鉛色となり――雨はその男の頭上を打ち――滝のように落ちて河は氾濫し――河水は烈しく泡立ち――睡蓮はその床に悲鳴をあげ――森は風に吹き砕かれ――雷は轟き――電光閃き――岩はその根もとまで揺れた。
— ――神話 『沈黙』 青空文庫
そこから泡立ちの良いシャボンを求めるのではない、また切れの良い髯剃り道具を要求するのでもない。
— ―3― 『小熊秀雄全集』 青空文庫
あついは泥棒でしかない水は下流にむかつてその喜びに似た白い泡立ちをたてるその泡立の痕跡はすばやくて捉へがたい通りすぎるものよ開くものよ流されるものよ閉ぢるものよ人は街に群れ、ひそひそと語る森は騒ぐ花開く怒り水流れる喜び悠久として真実は騒がしい捉へ難い早さで走つてゆく。
— 詩集(8)流民詩集1 『小熊秀雄全集-9』 青空文庫
ものにつかまりながら辛くも立ち上って沖の方を見ると空は物凄いほどにも青く冷く澄み渡って、沖一面の白浪が泡立ちながら此方を目がけて寄せて来ているのである。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日泡立ちについて考えている。
泡立ちという言葉は日本語で重要だ。
彼は泡立ちの意味を理解している。
この文には泡立ちが含まれている。