吸入器
きゅうにゅうき
名詞
標準
inhaler
文例 · 用例
而も、ついうつかりと生温い空氣のむつとした煙草葉乾燥室へはいつた刹那、輕い喘息の發作を誘發され、あとになつて今日は珍しく用心深く携へて來たアストオル吸入器が役に立つやうな羽目になつてしまつた。
— 南部修太郎 『日曜日から日曜日まで』 青空文庫
そして、さういふ姿をお眼に掛ける失禮をお詫びしながら、暫くアストオル吸入器を用ゐた。
— 南部修太郎 『日曜日から日曜日まで』 青空文庫
斯んな時には何を見ても、ザラついて身うちがゾツとするのです、口を開けて眼を瞑つてゐても吸入器の筒先きの硝子を感じると堪らない、だから私は口をあけて、眼を反らして、花を視詰めてゐるのです。
— 牧野信一 『趣味に関して』 青空文庫
――これまでもの冬私は、そんな日には部屋を閉めきつて膚に汗を覚ゆる程盛んに湯気をたてゝ、そして吸入器の前で口をあけ通しにしてゐるやうなことが多かつた。
— 牧野信一 『悪筆』 青空文庫
」 そんなことを私は退儀に思つてゐたが、テーブルの上に据えてある吸入器が噴きはじめたので、その楚々たる湯気で静かに口腔を湿ほし続けた。
— 牧野信一 『悪筆』 青空文庫
――久しく使はないうちに子供に蒸汽機関の代りに玩具にされてすつかり役に立たなくなつてゐるのを知つて私が、二三日前に買つて来た新しい吸入器である。
— 牧野信一 『悪筆』 青空文庫
ただ最後に酸素吸入器だけが、彼女の枕元で、ぶくぶく泡を立てながら必死の活動をし始めた。
— 横光利一 『花園の思想』 青空文庫
彼は妻の上へ蔽い冠さるようにして、吸入器の口を妻の口の上へあてていた。
— 横光利一 『花園の思想』 青空文庫
作例 · 標準
喘息持ちなので、旅行には必ず吸入器を持っていく。
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彼女は発作が起きそうになると、すぐに吸入器を取り出した。
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新しい吸入器は、以前のものより使いやすくなった。
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医師は、正しい吸入器の使い方を看護師に説明させた。
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