移ろい
うつろい
名詞頻度ランク #37229 · 青空 2 例
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文例 · 用例
と肩に手を懸け引起し、移ろい果てたる花の色、悩める風情を打視め、「どうだ、切ないか。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
扨こそ子爵が詞通り、思想も発達せぬ生若い者の感情、都風の軽薄に流れて変りしに相違なきかと頻に迷い沈みけるが思いかねてや一声|烈しく、今ぞ知たり移ろい易き女心、我を侯爵に見替て、汝一人の栄華を誇る、情なき仰せ、此辰が。
— 幸田露伴 『風流仏』 青空文庫
その黎明は、緩やかに移ろい、やがて緋のうす色が射しはじめる。
— 鷹野つぎ 『窓』 青空文庫
恋愛がそれに価いしないと云うのではなく、正反対に、本当の恋愛は人間一生の間に一遍めぐり会えるか会えないかのものであり、その外観では移ろい易く見える経過に深い自然の意志のようなものが感じられ、又よき恋愛をすることは容易な業ではないと感じているからです。
— 宮本百合子 『愛は神秘な修道場』 青空文庫
白菊がまだよく紫に色を変えないで、いろいろ繕われてあるのはことに移ろい方のおそい中にどうしたのか一本だけきれいに紫になっているのを宮はお折らせになり「花中偏愛菊」と誦しておいでになったが、「某親王がこの花を愛しておいでになった夕方ですよ、天人が飛んで来て琵琶の手を教えたというのはね。
— 宿り木 『源氏物語』 青空文庫
何故そんな移ろい易いようなお気持を、こんな婉曲な方法にせよ、私にお打ち明けになったのだろう?
— 堀辰雄 『楡の家』 青空文庫
移ろい易い栄華の世界が彼にとっては何でしたろう?
— 加藤道夫 『なよたけ』 青空文庫
ジュリアン医師に覚えていることを訊けば、陽光が移ろい、紫や黄色に薄汚れたステンドグラスを通過し、モード嬢の顔に当たり、大きな瞳に深い悲しみがあったと言うだけだろう。
— TREGARTHEN'S WIFE 『トリガーセンの妻』 青空文庫
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作例 · 標準
例句