傾覆
けいふく
名詞動詞-サ変
標準
turning upside down
文例 · 用例
太祖の天下を定むるや、前代の宋元傾覆の所以を考えて、宗室の孤立は、無力不競の弊源たるを思い、諸子を衆く四方に封じて、兵馬の権を有せしめ、以て帝室に藩屏たらしめ、京師を拱衛せしめんと欲せり。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
太祖の意に謂えらく、是の如くなれば、本支相幇けて、朱氏永く昌え、威権|下に移る無く、傾覆の患も生ずるに地無からんと。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
惟公 民望に在り、天地と 傾覆を同じうす。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
維新の革命に致しても、木戸や西郷や大久保が起したのではなく、徳川氏初年に定めた封建の組織、階級の制度が三百年間の人文の進歩、社會の發達に伴はなくて、各方面に朽廢を見、破綻を生じ、自然に傾覆するに至つたのです。
— ‘V NAROD’ SERIES’ 『A LETTER FROM PRISON』 青空文庫
此舊制度、舊組織の傾覆の氣運が熟しなければ、百の木戸、大久保、西郷でもドウすることも出來ません。
— ‘V NAROD’ SERIES’ 『A LETTER FROM PRISON』 青空文庫
其王朝文学より鎌倉文学に至るまでの結論に曰く、王政柔弱に帰し学士を保護する能はざるに至りて我国の文学漸く独立の萌を得、其|将さに傾覆せんとするに至つて始めて見るべきの書あり。
— 山路愛山 『明治文学史』 青空文庫
独り活力を失うのみならず、社会の精粋は漸く封建社会の外に集り、智勇弁力は、既に封建社会の敵となり、封建社会は、その中心点を失うて、漸く傾覆せんとす。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
今日極論役目をかえることあい成り候えば、行府の奸使|傾覆ののちは立派なことなるが、それが出来ぬとはさてもさても。
— 安政六年正月十一日 『吉田松陰より某へ』 青空文庫
作例 · 標準
嵐の中で船は大きく揺れ、いつ傾覆してもおかしくなかった。
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政権の傾覆は、市民の強い不満が原因だった。
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その革命は、旧体制の傾覆をもたらした。
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