焼け跡
やけあと
名詞頻度ランク #42633 · 青空 311 例
標準
ruins of a fire
文例 · 用例
準備が整って予定の時刻が迫ると、見物人らは一定の距離に画した非常線の外まで退去を命ぜられたので、自分らも花屋敷の鉄檻の裏手の焼け跡へ行って、合図のラッパの鳴るのを待っていた。
— 寺田寅彦 『LIBER STUDIORUM』 青空文庫
その時、一匹の小さなのら犬がトボトボと、人間には許されぬ警戒線を越えて、今にも倒壊する塔のほうへ、そんなことも知らずにうそうそひもじそうに焼け跡の土をかぎながら近寄って行くのが見えた。
— 寺田寅彦 『LIBER STUDIORUM』 青空文庫
本郷の方にちょっと用事があったので、それへ廻り道をして大学の正門前へ出、それから電車通りを往って、二日の日に一度見ている本郷の焼け跡の灰を見ながら、若竹の前を通って順天堂の手前へ出た。
— 田中貢太郎 『死体の匂い』 青空文庫
教育博物館の前になった河縁の鳥屋の焼け跡には、まだ石油のカンらしい物が燃えていた。
— 田中貢太郎 『死体の匂い』 青空文庫
私は荒漠たる焼け跡を通って本石町の方へ往き、そこから新常盤橋を渡って東京駅へと往った。
— 田中貢太郎 『死体の匂い』 青空文庫
左側の本石町の書肆の焼け跡はすぐ見つかった。
— 田中貢太郎 『死体の匂い』 青空文庫
焼け跡で鍬を持って掘っていたり、トタンの半焼けになったのを持って来て、仮小屋をこしらえていたりする者が多くなった。
— 田中貢太郎 『死体の匂い』 青空文庫
右の方には両国の汽車の線路が、焼け跡の灰の中に浮いて連なっていた。
— 田中貢太郎 『死体の匂い』 青空文庫
作例 · 標準
かつての繁華街は、大火事のせいで一面の焼け跡となり、黒焦げた柱だけが立っている。
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焼け跡から家族の思い出の品を探し出そうと、人々は懸命に灰をかき分けていた。
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終戦直後の焼け跡の中で、たくましく生き抜く子供たちの姿が写真に記録されている。
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