舌鋒
ぜっぽう
名詞
標準
sharp tongue
文例 · 用例
けれども友人の舌鋒は、いよいよ鋭く、周囲の情勢は、ついに追放令の一歩手前まで来ていたのである。
— 太宰治 『服装に就いて』 青空文庫
所謂民衆たちは、いよいよ怒り、舌鋒するどく、その役人に迫る。
— 太宰治 『家庭の幸福』 青空文庫
すでに出荷済みの製品の好調を背景に、これらの同志と手を携えて不正価格ソフトの打倒を目指すというトッテン社長の舌鋒は、この日も鋭さを増すばかり。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
甲子屋の舌鋒が余りするどいので、末松子も沈黙してしまった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
特に津軽百姓がさうで、所謂水呑百姓の果てまでも日本の他の地方の百姓のやうにはコセつかず、余裕綽々たるものが在り、ユウモアに富み、舌鋒鋭く、警句の多々交はる談話をかはす。
— 福士幸次郎 『津軽地方特有の俚諺』 青空文庫
あたしが、今夜、何か言い出したら、今度こそ、うんと言ってくれますかい」 お初の舌鋒は、ふたたび、雪之丞に、鋭く注がれはじめた。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
殊にその中には予輩の如き、名誉職の職務上来りをるものあるをや』と、はつきりといひ切りたきところを、さすが結尾の一節だけは、舌鋒を鈍らし、むにやむにやとお口の内に噛み殺したまひしは、天晴れお見上げ申したる御仁躰なり。
— 清水紫琴 『誰が罪』 青空文庫
ああ、結構結構、こうして養いをしておきさえすれば、矢でも鉄砲でも――松倉郷の名刀でも、乃至弁信さんの、のべつ幕なしの舌鋒でも、何でも持っていらっしゃい、さあ、いらっしゃい」 酔っぱらいが管を巻くように、このピグミーは油に酔っぱらったらしい。
— 弁信の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
「若手記者の鋭い舌鋒に、ベテラン政治家も思わず口ごもった。」
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「彼女の舌鋒は常に論理的で、反論の余地を与えない。」
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「反対派の激しい舌鋒をかわしながら、議長は採決を強行した。」
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