倹約家
けんやくか
名詞
標準
thrifty person
文例 · 用例
日頃、倹約家の葛岡も、きょうは何とも言わない許りか、自分の使い残した僅かの所持金まで全部私に手渡したのでした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
倹約家の父は珍しく金口を吹かしながら、いつになくニコニコした口調で申しました。
— 夢野久作 『少女地獄』 青空文庫
加之、年老つた両親と、若い妻と、妹と、生れた許りの女児と、それに渠を合せて六人の家族は、いかに生活費の費らぬ片田舎とは言へ、又、倹約家の母がいかに倹つてみても、唯八円の月給では到底喰つて行けなかつた。
— 石川啄木 『足跡』 青空文庫
同じ頃ホプキンスといふ倹約家があつた。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
シルエツト6・4東京日日(夕) 水野越前の天保の大改革は、思ふほどの効果があげられなかつたが、フランスにも一七五九年ごろ水野にもおとらないほどのやかましい倹約家が、時の政府の蔵相の椅子にすわつてゐて、一切の贅沢を御法度にしたことがあつた。
— 大正十四(一九二五)年 『茶話』 青空文庫
お庄は倹約家の叔母が、好きな狂言があるとわざわざ横浜まで出向いてまで見に行くのを不思議に思った。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
安重根 おやじの安泰勲が倹約家で、少しばかり不動産があってねえ、鎮南浦に残して来た僕の家族は、それで居食いしているわけだが、それも、今では二三百石のものだろう。
— ――十四の場面―― 『安重根』 青空文庫
老夫人は、親戚でも有名な倹約家であった。
— 宮本百合子 『光のない朝』 青空文庫
作例 · 標準
彼は昔からの倹約家で、毎日お弁当を持参している。
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あの店のオーナーはかなりの倹約家で、電気もこまめに消していると聞いた。
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若い頃から倹約家として知られていた彼は、老後の生活も安泰だ。
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