悲観論
ひかんろん
名詞
標準
pessimism
文例 · 用例
いや、それほど極端の悲観論を称へずとも、或いは、貴人といふものは、しばしば、むごい嘲弄を平気でするものであるから、乙姫もまつたく無邪気の悪戯のつもりで、こんなひとのわるい冗談をやらかしたのか。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
楽観論やら悲観論やら、肩をそびやかして何やら演説して、ことさらに気勢を示している人たちを岸に残して、僕たちの新時代の船は、一足おさきにするすると進んで行く。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
客車の中は敗戦の悲観論にみち溢れている。
— 宮本百合子 『キュリー夫人』 青空文庫
絶対に翻訳のむずかしい作品もあり、また比較的容易い作品もあるが、然し要するに完全な翻訳というものは不可能に近いという悲観論に、吉村はいい加減相槌をうっていた。
— 豊島与志雄 『鳶と柿と鶏』 青空文庫
こういうと、そんなら日本人と生れた俳優は、声に魅力が乏しくっても、それは宿命的な欠陥でどうにもならぬではないかという、悲観論が出るかも知れない。
— 岸田國士 『あるニュウ・フェイスへの手紙』 青空文庫
前段に掲げたるクロポトキンや、セエ等の分業悲観論は主としてこの工業的労働の細分割にある。
— 石川三四郎 『社会的分業論』 青空文庫
折柄社長室には、東宝重役や幹部諸君が集まっておられたので、日本ラジオ悲観論を披露するとともにこの問題は直ちに映画の製作に一致すべき共通点があることを強調した。
— 小林一三 『アーニイ・パイルの前に立ちて』 青空文庫
いずれも食糧問題の窮迫を言わざるはなく、これから悲観論が現われている。
— 清澤洌 『暗黒日記』 青空文庫
作例 · 標準
市場には依然として悲観論が根強く、株価はなかなか反発の兆しを見せない。
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「人類の未来について悲観論ばかり唱えていても、何も解決しないだろう」
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専門家の間では、今回の対策が失敗に終わるという悲観論が支配的だった。
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