手品師
てじなし
名詞
標準
magician
文例 · 用例
碁盤の目ほどに窓の多いデパートメント、タンクを伏せたように重っ苦しい大屋根、長方形の箱を、手品師の手際で累積したようなアメリカ式鉄筋コンクリートの高層築造物は、垂直の圧力を通行人の頭上に加えて虚空の「通せん坊」をしあっている。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
偶然という魔法の戯れが手品師のようにいきなり怪しい煙を起こしたのだから山崎が誤解したのは全く無理もないことだ。
— 九鬼周造 『かれいの贈物』 青空文庫
彼は一枚の紙片に書いた覚え書によって講演し、実験をやって見せる時にはちょっと手品師のような所作をして聴衆を喜ばせたりした。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
そのような事は職人か手品師の飯の種になるべきものではあるまいか。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
母親は、腕捲りして、薔薇いろの掌を差出して手品師のように、手の裏表を返して子供に見せた。
— 岡本かの子 『鮨』 青空文庫
「そら、もひとつ、いいかね」 母親は、また手品師のように、手をうら返しにして見せた後、飯を握り、蠅帳から具の一片れを取りだして押しつけ、子供の皿に置いた。
— 岡本かの子 『鮨』 青空文庫
手品師のウイルキンスであった。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
少年工と少女工が、作業台に並んで、手品師の如く素早く頭付軸木を黄色の小函に詰めている「函詰」では、牛を追う舌打ちのように気ぜわしい音響が絶えず連続して起っている。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
作例 · 標準
有名な手品師が、テレビ番組で大掛かりな脱出マジックに挑戦している。
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客席から選ばれた一人の女性が、手品師の助手としてステージに上がった。
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手品師の手元をじっと観察していたが、結局どうやってハトを出したのか分からなかった。
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