俗気
ぞっき異読 ぞっけ・ぞくけ・ぞくき
名詞
標準
vulgarity
文例 · 用例
真の学僧|気質で、俗気が微塵ほども無く、深く名利を悪んで、断岸絶壁の如くに身の取り置きをした。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
余は八王子に一泊するを好まざりしと雖、老人の意見|枉げ難く止むことを得ずして、俗気都にも増せる市塵の中に一夜を過せり。
— 北村透谷 『三日幻境』 青空文庫
芸術に精進する者にあっては、もとより人に褒められたい、人に勝りたい、世に喜ばれたい、善報厚酬を得たいなどと思うべきではないが、そういう俗気俗意を何人でも無くすことが出来るかというと、中々そうはいかない。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
技は巧に力は強くても俗気や匠気(好評を期待する気持ち)の多い作品というものは、結局は駁気で事に当たっている人、即ち執筆臨布の時に当たっても俗意が口を出して何か囁き、その声を聴くところの人の作品である。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
主人の入道は信仰生活をする精神的な人物で、俗気のない愛すべき男であるが、溺愛する一人娘のことでは、源氏の迷惑に思うことを知らずに、注意を引こうとする言葉もおりおり洩らすのである。
— 明石 『源氏物語』 青空文庫
鮮女を描いたのは俗気にすぎる。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
俗気なき人と碁をかこみて、黄昏に至りて、碁の目見えわかねば、しばし子を下す手をとゞめて、浮世の外のこと語らふほどに、眉目いつしかあきらかになれるに、顧みれば梅が枝まるまどにうつりて、さながら一幅の墨画の如し。
— 大町桂月 『月譜』 青空文庫
『焼継茶碗』だの、『心の闇』だのは、『伽羅枕』だとか、『紅白毒饅頭』だとかいふ模倣臭、俗気臭のある作品に比べては、余程構造に於て、命意に於て、純な処がある。
— 田山録弥 『尾崎紅葉とその作品』 青空文庫
作例 · 標準
彼の発言には、品のない俗気が漂っていた。
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その店の雰囲気は、俗気にあふれていて、落ち着かなかった。
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流行に流されすぎると、本来の個性が失われ、俗気が出てしまうことがある。
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