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遠見

えんけん異読 とおみ
名詞動詞-サ変
1
標準
looking into distance
文例 · 用例
もみぢ萩原朔太郎霜つききたり木ぬれをそむるとおもひしものを庭にあづまやの遠見をそめうすべにさせる魚をそめわかるるきみのくちをそめ
萩原朔太郎 もみぢ 青空文庫
これは山岳そのものの性質が立体で、遠見が利くからでもあるが、日本が全体において山岳国であることが解る。
小島烏水 高山の雪 青空文庫
むしろ近付いたら却って興醒めのしそうな懸念もある遠見のよさそうな媚態がこの山には少しあった。
岡本かの子 富士 青空文庫
抱月さんはあとで聞けばその二三日前に死んだのであるが、私は抱月さんその人を見たのは、その二月ほど前に牛込の藝術座の廊下で遠見に姿を見たのが初めてでまた最後で、無論何の面識も持たない人だつたのである。
南部修太郎 自分の變態心理的經驗 青空文庫
ホテルの一室で人が対話していると、窓越しに見える遠見の屋上でアラビア人のアルラーにささげる祈りの歌が聞こえる。
寺田寅彦 映画時代 青空文庫
」合はせて六|里余、あの磽※たる樵路を、連もなく、と思ふと、三|角先生に宜しく、と挨拶して、ひとり煢然として峠を下る後態の、湖は広大、山毛欅は高し、遠見の魯智深に似たのが、且軍敗れて、鎧を棄て、雑兵に紛れて落ちて行く宗任のあはれがあつた。
泉鏡太郎 十和田湖 青空文庫
小山の峰通り立てる松の並木の遠見には馬の鬣のやうなるが現はれつ隠れつする、金字形したる山の嶺の、心あてに見しあたりならぬところに突として面出す、ことにおもしろし。
幸田露伴 雲のいろ/\ 青空文庫
――自分が引添うているようで、現在、朝湯の前でも乳のほてり、胸のときめきを幹でおさえて、手を遠見に翳すと、出端のあし許の危さに、片手をその松の枝にすがった、浮腰を、朝風が美しく吹靡かした。
泉鏡花 怨霊借用 青空文庫
作例 · 標準
船の先端に立ち、水平線の遠見を続けた。
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その画家は、遠見の技術に長けており、風景画に奥行きを与えていた。
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未来を遠見する力があれば、もっと賢明な選択ができるだろうに。
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