温床
おんしょう
名詞頻度ランク #23308 · 青空 87 例
標準
hotbed
文例 · 用例
それとも私が温床へ水でも灌ぐとこかも知れないと考へてゐるのか。
— 宮沢賢治 『山地の稜』 青空文庫
温床とこはれた浴槽。
— 宮沢賢治 『山地の稜』 青空文庫
」「温床だよ」 そう言ってキャッキャッと笑っていた。
— 織田作之助 『四月馬鹿』 青空文庫
しかも、徳川の御三家として、その藩屏たるべき、水戸の徳川|光圀の好学は、大日本史の編修となり、其の中に現はされたる大義名分の精神は、勤皇思想の温床となつてゐるのである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
如何に排撃しようと、科学小説時代の温床は十分に用意されているのだ。
— 海野十三 『『地球盗難』の作者の言葉』 青空文庫
科学小説時代は、今や温床の上に発芽しようとしている。
— 海野十三 『『地球盗難』の作者の言葉』 青空文庫
苗畑は胡瓜の播種のための温床を準備する時になつてゐた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
ツルゲーネフは、自分の社会生活においての消極的な面、従って作家としても非現実的に陥り易い面を一番傷けず、苦しめずにおく温床のようなヴィアルドオ夫人との交渉の裡にすっかりうずまって、自分の文学的才能にだけたよって暮した。
— 宮本百合子 『ツルゲーネフの生きかた』 青空文庫