湯船
ゆぶね
名詞頻度ランク #21918 · 青空 55 例
標準
bathtub
文例 · 用例
銭湯の湯船の中で見る顔には帝国主義もなければ社会主義もない。
— 寺田寅彦 『電車と風呂』 青空文庫
」 と何か言いたそうに、膝で、もじもじして、平吉の額をぬすみ見る女房の様は、湯船へ横飛びにざぶんと入る、あの見世物の婦らしい。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
」 などと、猫撫聲で、仰向けにした小兒の括頤へ、動りをくれて搖上げながら、湯船の前へ、ト腰を拔いた體に、べつたりと踞んだものなり。
— 泉鏡太郎 『錢湯』 青空文庫
猶以て念の爲に、別に、留桶に七八杯、凡そ湯船の高さまで、凍るやうな水道の水を滿々と湛へたのを、舷へ積重ねた。
— 泉鏡太郎 『錢湯』 青空文庫
」 と突然どんつくの諸膚を脱いだ勢で、引込んだと思ふと、髯がうめ方の面當なり、腕の扱きに機關を掛けて、爰を先途と熱湯を注ぎ込む、揉込む、三助が意氣湯煙を立てて、殺氣朦々として天を蔽へば、湯船は瞬く間に、湯玉を飛ばして、揚場まで響渡る。
— 泉鏡太郎 『錢湯』 青空文庫
で、ちよこんと湯船の縁へ上つて、蝸牛のやうに這※る。
— 泉鏡太郎 『錢湯』 青空文庫
いま端然と坐つてゐる女が、衣服を脱いで湯船にひたるとき、横川氏の批評ではその作品は『観者の感覚や情緒を揺り動かし、多くの人々にはこの作品の前で甘美な優れた音楽を聴いた時に、経験する高度な感情の喚起を経験したに違ひない――』といはせ小倉氏を指して『近代的な明朗主義』であると断じてゐるのである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
また少くとも温泉気分の嫌ひな批評家があると仮定すれば、『浴後』の方の人物達は、着物をもう着てしまつてゐるし、作者である遊亀氏自身その作品で、湯船の上気を拭ひ去つた、冷静さで描いてゐるために、むしろ『浴後』の方に多くの問題を保留してゐると言ふ意味合から、『浴後』により好感をもつであらうと思ふ。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
作例 · 標準
熱い湯船に浸かると、一日の疲れが癒される。
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このホテルの湯船は広くて、とても快適だ。
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子供は湯船に浮かぶおもちゃで遊ぶのが大好きだ。
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標準
boat with a bathtub rented to customers (Edo period)
作例 · 標準
江戸時代には、川下りを楽しむために湯船が利用された。
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浮世絵には、優雅に湯船に乗る人々の様子が描かれている。
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湯船は、庶民にとって手軽な娯楽の一つだった。
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