名状
めいじょう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
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文例 · 用例
けれども私の信ずる所によれば、彼の自殺における「漠然たる不安」の一つは、近く來らんとする彼自身の心境的革命にまで、名状しがたき不安の困憊を感じたのである。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
そして勇ましいこの戦の幻は一種の名状し難い、はかない、うら悲しい心持ちのかすみの奥に動いているのであった。
— 寺田寅彦 『春寒』 青空文庫
飲んでみると名状の出来ぬ芳烈な香気が鼻と咽喉を通じて全身に漲るのであった。
— 寺田寅彦 『重兵衛さんの一家』 青空文庫
何という罪のない絵だろうとしばらく眺めていたが、名状の出来ぬ暗愁が胸にこみあげて来て、外套のかくしに入れたままの拳を握りしめて強く下唇をかんだ。
— 寺田寅彦 『障子の落書』 青空文庫
その苦しみはとても名状が出来ぬ。
— 寺田寅彦 『枯菊の影』 青空文庫
停車場の燻ぶつた車庫や、ペンキのはげかゝつたタンクや轉轍臺のやうなもの迄も、小春の日光と空氣の魔術にかゝつて名状の出來ない美しい色の配合を見せて居た。
— 寺田寅彦 『寫生紀行』 青空文庫
凡てのものが夕日を浴びて輝いて居る中にも、分けて谷の西向の斜面の土の色が名状の出來ない美しいものに見えた。
— 寺田寅彦 『寫生紀行』 青空文庫
おそらく名状の出来ない混乱が生じるであろう。
— 寺田寅彦 『津浪と人間』 青空文庫
作例 · 標準
彼の心の痛みを名状しがたい苦しみと表現した。
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あの感動的な景色は、言葉では名状しがたい美しさだった。
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「名状し難い」と彼はその複雑な感情を説明した。
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