賤
しず異読 せん
名詞頻度ランク #33624 · 青空 913 例
標準
lowly person
文例 · 用例
ニイチエの説によると、絶えず働くと言ふことは、賤しく俗悪の趣味であり、人に文化的情操のない証左であるが、今の日本のやうな新開国では、絶えず働くことが強要され、到底閑散の気分などは楽しめない。
— 萩原朔太郎 『喫茶店にて』 青空文庫
とある杉垣の内を覗けば立ち並ぶ墓碑|苔黒き中にまだ生々しき土饅頭一つ、その前にぬかずきて合掌せるは二十前後の女三人と稚き女の子一人、いずれも身なり賤しからぬに白粉気なき耳の根色白し。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
透見の女性達の眼には、その光景が、何かひどく悪い事でもしている現場を見届けでもしたように、とにかく笑うべく賤しむべきこととして取扱われているらしかった。
— 寺田寅彦 『重兵衛さんの一家』 青空文庫
あなたのやうに上流の宿命を持つてゐるお方たちは、私たち下賤のものに好かれる事をさへ不名譽だと思つてゐるらしいのだから始末がわるい。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
たとえば「意気にして賤しからず」とか、または「意気で人柄がよくて、下卑た事と云つたら是計もない」などといっている場合、「いき」と下品との関係が言表わされている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
卑賤にそだちたる我身なれば、始よりこの以上を見も知らで、世間は裏屋に限れる物と定め、我家のほかに天地のなしと思はゞ、はかなき思ひに胸も燃えじを、暫時がほども交りし社会は夢に天上に遊べると同じく、今さらに思ひやるも程とほし。
— 樋口一葉 『軒もる月』 青空文庫
米鹽のために心にもないことを書いてる、賤しい戲文弄筆の徒だ。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
」「先生といふ必要がない」といふ聲を聽くのは、僕等の正に感動してゐる野口氏への愛慕を、實に根柢から拒絶するものであり、この場合の事情からしても、詩人にあるまじき純一性の缺乏で、もし鈍感からならば賤しむべく、故意に惡意からするならば許しがたき奴だと思つた。
— 萩原朔太郎 『中央亭騷動事件(實録)』 青空文庫
作例 · 標準
古代においては、賤はしばしば厳しい差別に苦しめられました。
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彼は賤の身分から、尊敬される学者へと成り上がりました。
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その小説は、貧困の中で暮らす賤の苦闘を描いていました。
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標準
I
作例 · 標準
「ああ、参りましたのは私、賤(しず)でございます。」と彼女は謙虚に言った。
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私、賤(しず)には、特に提供できるスキルはありません。
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「この賤(しず)の遅刻をお許しください。」
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