身から出た錆
みからでたさび
表現
標準
paying for one's mistakes
文例 · 用例
東 身から出た錆西 身は身でとほる 東のは※花外より到るにあらず、災星多くは自ら招くを云ひ、西のは、口あれば食はざること無く、肩あれば衣ざること無く、憂ふる勿れ身あれば即ち活くに足るとなり。
— 幸田露伴 『東西伊呂波短歌評釈』 青空文庫
「三好様が法螺を吹かれたゆえ、佐助様は逃げておしまいになられました」 三好はかえす言葉もなく、平謝りに謝りながら、楓と連れ立って佐助もとめての旅を続けねばならぬ羽目になったとは、まるで嘘から出た真じゃと、身から出た錆をやがて嘆いた。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
しかし、それもお喋りな生れつきの身から出た錆、私としては早く天王寺西門の出会いにまで漕ぎつけて話を終ってしまいたいのですが、子供のころの話から始めた以上乗りかかった船で、おもしろくもない話を当分続けねばなりますまい。
— 織田作之助 『アド・バルーン』 青空文庫
馴れぬ風土の寒風はひとしおさすらいの身に沁み渡り、うたた脾肉の歎に耐えないのであったが、これも身から出た錆と思えば、落魄の身の誰を怨まん者もなく、南京虫と虱に悩まされ、濁酒と唐辛子を舐めずりながら、温突から温突へと放浪した。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫
人間万事身から出た錆と思うて……親不孝の申訳と思うて、誰でも彼でも親切にしてやる片手間には、イツモ親父の石塔に頭を下げておりますが、お蔭で恩知らずや義理知らずに出会うても格別腹も立ちまっせん。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
それも身から出た錆というような始末だから一層兄夫婦に対して肩身が狭い。
— 伊藤左千夫 『春の潮』 青空文庫
こういう悲惨な運命を速いたのは畢竟美妙自身の罪であったが、身から出た錆であったにしても、日本の新文体の創始者に対して天才の一失を寛容しなかった社会は実に残忍である。
— 内田魯庵 『美妙斎美妙』 青空文庫
そうして、私はそれを自分でも知っていたので、身から出た錆だと思って自分の不幸に黙って忍従し、また明らかに無鉄砲に厭ってもいた。
— 幻の人力車 『世界怪談名作集』 青空文庫
作例 · 標準
何度も注意されたのに信号無視をして捕まるなんて、まさに身から出た錆だ。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「自業自得だよ。あんなに傲慢な態度を取っていれば、誰も助けてくれないのは身から出た錆さ」
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
浮気がバレて家庭を壊した友人は、今になって「身から出た錆だった」と深く後悔している。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview