当て字
あてじ
名詞
標準
kanji used as a phonetic symbol, instead of for the meaning
文例 · 用例
水蓮などという当て字をかく人のあるのを見ると、これは自分だけの迂闊でもないらしい。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
二君等は勿論当て字である。
— 芥川龍之介 『澄江堂雑記』 青空文庫
しかるに後年何事も成行きに任すという事の当て字で鳴雪と俳号を付けた関係から、この素行までを、ナリユキと読む人があるが、これは元来モトユキと読ませているのである。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
一五直会は、直り合ふ事だと云はれて居るが、字は当て字で、当てになるまい。
— 折口信夫 『大嘗祭の本義』 青空文庫
それを文字に「常世」と書くのは、その原義を失った後の当て字である。
— 喜田貞吉 『国号の由来』 青空文庫
書物によるとゴンズイに権萃の当て字が書いてある。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
えらい奴を鉈で打ち割ると、馳け込みの名誉とか、有名になるための一夜漬の勉強とか、誤訳の翻訳のようなもの、誤字や当て字や、碌に書けない文章をよこたてから装飾して作ったボロ屑が、ばさばさ骨を見せて現われるのである。
— 室生犀星 『我が愛する詩人の伝記』 青空文庫
たくさんの帷子は皆当て字であることは、さして推測に困難ではないが、なお十分に地図に就き実地に立証してみたいと思う。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
作例 · 標準
「珈琲」や「倶楽部」は、外来語の音に漢字を対応させた代表的な当て字である。
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珍しい地名の中には、アイヌ語などの先住民の言葉に漢字の音を借りて当て字をしたものが少なくない。
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明治時代の文学作品には、作者独自の感覚で生み出された独特な当て字が数多く見られる。
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名前に用いられる漢字の中には、本来の読みや意味とは無関係に音だけを借りた当て字も存在する。
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標準
kanji used for their meaning, irrespective of reading
作例 · 標準
「夜露死苦」は、暴走族が好んで使ったことで知られる、代表的な当て字だ。
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日本語の歴史を紐解くと、外来語を漢字で音写した当て字が数多く見られます。
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現代でも、若者言葉や漫画の表現で、語呂合わせの当て字が新しく生まれています。
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「亜米利加」のように、意味よりも音を重視して漢字を当てるのが当て字の特徴です。
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