引っ込み
ひっこみ
名詞
標準
retreat
文例 · 用例
ザシキワラシはおじぎをしてよろこんで引っ込みました。
— 宮沢賢治 『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 青空文庫
」そのばけものも引っ込みました。
— 宮沢賢治 『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 青空文庫
何とか科白を喋ってから引き下るということにしなければ、恰好がつかないし、今更引っ込みもつかない」「じゃ、何を喋りに来たんや」「結論を先に言おう」 と小沢はじろりと一同を見廻して、「――喧嘩というものが、いかにくだらぬものであるかということを、君たちに納得させたいんだ」「大きにお世話や。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
誰にも頼めません」と言いますと、「ふーむ」といって困った顔に腕組をして考えていた池上は、やがてむこうへ行っておきみと何やらこそ/\相談していた様子ですが、三十分ばかり経つと、わたくしの部屋と次の控えの間との襖が細目にすーっと開きましてその隙間から若い女の細い手が出まして、引っ込みました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
しかし、夏子はもともと引っ込み思案で、応召した夫が戦死したのちも、六つになる男の子と昔かたぎの姑と、出戻りの小姑と一緒に暮すつつましい未亡人ぶりが似合う女であった。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
京都は冬は底冷えし、夏は堪えられぬくらい暑くおまけに人間が薄情で、けちで、歯がゆいくらい引っ込み思案で、陰険で、頑固で結局景色と言葉の美しさだけと言った人があるくらい京都の、ことに女の言葉は音楽的でうっとりさせられてしまう。
— 織田作之助 『大阪の可能性』 青空文庫
十二時近くまで未練がましく待って、それでももし帰って来なかったりしたら、いよいよ引っ込みがつかなくなると思ったので、十一時になったのをキッカケに、体よく美沢の母に暇乞いして、帰途についた。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
でも僕はもう気分も悪いし腹も立つやらで、物も言わずにそのまま書斎へ引っ込みました。
— THE YELLOW FACE 『土色の顔』 青空文庫
作例 · 標準
会議が長引いたため、予定していたイベントの開始時刻が引っ込み、参加者を混乱させた。
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「この状況では、これ以上進めない。一旦引っ込み、態勢を立て直そう」
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彼の提案は、会議で反論が多く引っ込み、結局採用されなかった。
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