若君
わかぎみ
名詞
標準
young lord or prince
文例 · 用例
澄之は出た家も好し、上品の若者だったから、人※も好い若君と喜び、丹波の国をこの人に進ずることにしたので、澄之はそこで入都した。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
他を苦めて慰まむは心ある者のすべきことかは、いかに合點のゆきたるか」と御年紀十五の若君が御戒の理に、一統感歎の額を下げ、高き咳する者無く、さしもの廣室も蕭條たり。
— 泉鏡太郎 『十萬石』 青空文庫
一国の門閥、先代があまねく徳を布いた上に、経済の道|宜しきを得たので、今も内福の聞えの高い、子爵|千破矢家の当主、すなわち若君|滝太郎である。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
小間使が言った千破矢の若君という御容子はどこへやら、これならば、不可えの、居やがるのと、いけぞんざいなことも言いそうな滝太郎。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
若君は轡を鳴らして、しっかと取りつつ、冷水の洋盃を長く差伸べて、盆に返し、「沢山だ。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
鯉七 ちと申つかった事があって、里へ参る路ではあれども、若君のお使、何は措いてもお供しょう。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
裸身の色の白さに、つい、とろとろとなって、面目なや、ぬらり、くらりと鰭を滑らかいてまつわりましたが、フトお目触りとなって、われら若君、もっての外の御機嫌じゃ。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
十五日、甲子、晴、金吾将軍の若君、定暁僧都の室に於て落餝し給ふ、法名公暁。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
作例 · 標準
「若君、お時間でございます」と傅役が静かに声をかけた。
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城下の者たちは、聡明で心優しい若君の噂で持ちきりだった。
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病の床にある藩主は、まだ幼い若君の将来を案じていた。
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