愛おしい
いとおしい
形容詞
標準
lovely
文例 · 用例
旗が黄金色して眩いばかりに 頂きにて数々流れそよいでいた――(これは――何もかも――古えの はるか昔のこと)穏やかな風が吹くたび絡み合う あの愛おしい日に羽飾り並ぶ色褪せた城壁沿いから 香気は翼生やして離れ去った。
— エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 『ポオ異界詩集』 青空文庫
さあ、この六郎の心に報いて一言でよいから愛おしいと言ってくれ。
— 藤野古白 『人柱築島由来』 青空文庫
厚意の多くに甘え切って裸になって得たよろこびの愛おしい日日のあったことがとてもうれしいと思います。
— 島秋人 『遺愛集』 青空文庫
親の見る眼もいとおしいほど子どもの若い心に巴里の悲哀も歓楽も染みて行った。
— 岡本かの子 『オペラの辻』 青空文庫
殊に懐旧の情に堪えざる湯島の記念がある上に、今はある者は死し、ある者は行方の知れない、もの心を覚えてから、可懐しい、恋しい、いとおしい、嬉しい情を支配された、従姉妹や姉に対するすべての思を、境遇の斉しい一個蝶吉の上に綜合して、その情の焦点を聚めているのであるから身にかえても不便でならぬ。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
「あれほどの乙女を草の家に朽ちさするはいとおしい。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
民主戦線の結成ということは、政治めいた言葉と響いているが、私たちは、自分たちの一生が又とくり返しようもない、いとおしいものであることを犇々と感じている。
— 宮本百合子 『合図の旗』 青空文庫
さきに申し候ごとく、さまざまに品こそかはれ、おしい、ほしい、いとおしい、かなしいと思うが、みなわがこころに候。
— 倉田百三 『出家とその弟子』 青空文庫
作例 · 標準
「産まれたばかりの我が子を腕に抱くと、この上なく愛おしい感情が込み上げてくる。」
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「彼女が恥ずかしそうに頬を赤らめる仕草は、誰の目から見ても愛おしいものだった。」
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「『ねえ、見て。この寝顔、本当に愛おしいわね』と、妻が隣で囁いた。」
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「夕暮れ時、庭で元気に駆け回る子犬の姿が、たまらなく愛おしくて目を細める。」
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標準
pitiable
作例 · 標準
「怪我をして飛べなくなった小鳥の姿が、あまりに愛おしくて胸が締め付けられる思いだ。」
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「『そんなに泣かないで』と、震える肩を抱き寄せると、彼女の弱々しさが無性に愛おしく感じられた。」
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「厳しい寒さに耐えながら、道端で健気に咲く一輪の花が、どこか愛おしくもあり切なくもある。」
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「老いさらばえて記憶も曖昧になった父の姿に、かつての威厳はなく、ただただ愛おしさが募る。」
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