市日
いちび
名詞
標準
market day
文例 · 用例
市日丹藤に越ゆるみかげ尾根、 うつろひかればいと近し。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
田舎では鎮守の祭りや市日の売店があった。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
よし、かくなる上は今市日光間の四|哩を汽車で行こうということになった。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
ひと月ほどあとの、ある日、丘の上に、忠犬の銅像ができあがったというので、村人たちは市日のように、いそいそと、丘の上にあつまっていきました。
— 新美南吉 『丘の銅像』 青空文庫
けれども、市日や祭日にはいてるばかりでは、木ぐつもなかなか、すりへるものではありません。
— 新美南吉 『名なし指物語』 青空文庫
機織たちの市日が賑って女の眼につく縞柄が無雑作に車に投げ積まれています。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
町は市日で、近在から出た百姓がぞろ/\と通つた。
— 田山花袋 『ある僧の奇蹟』 青空文庫
料理屋に三味線の音が夜更けまで聞こえ、市日には呉服屋唐物屋の店に赤い蹴出しの娘をつれた百姓なども見えた。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫