手落ち
ておち
名詞
標準
oversight
文例 · 用例
どこかに手落ちがあるのだ。
— 太宰治 『金錢の話』 青空文庫
尤もこれとてもそういう時にひいた風邪だけが特に記憶に残るので、それでそういう片手落ちの結論に導かれたのかもしれないが、しかし、そうばかりでもないと思われる理由はたしかにある。
— 寺田寅彦 『変った話』 青空文庫
饂飩屋も、お湯屋も、煙草屋も、商売の一寸した手落ちにケチをつけられて罰金沙汰にせられるのが怖い。
— 黒島傳治 『鍬と鎌の五月』 青空文庫
媚びず怒らず詐らず、しかも鷹揚に食品定価の差等について説明する、一方ではあっさりとタオルの手落ちを謝しているようであった。
— 寺田寅彦 『三斜晶系』 青空文庫
下手な片手落ちの若返り法などを試みて造化に反抗するとどこかに思わぬ無理ができて、ぽきりと生命の屋台骨が折れるようなことがありはしないか。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
印刷所の手落ちでは無く、兄がちゃんと UMEKAWA と指定してやったものらしく、uという字を、英語読みにユウと読んでしまうことは、誰でも犯し易い間違いであります。
— 太宰治 『兄たち』 青空文庫
部屋の中は綺麗に片づいていて、客を迎えるのに少しの手落ちもなかった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
そんな片手落ちな成敗にへえへえと云って居られるかい。
— 有島武郎 『かんかん虫』 青空文庫
作例 · 標準
資料のチェックに手落ちがあり、誤った情報が公開されてしまった。
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彼はどんな仕事でも手落ちなくこなす、信頼できる人物だ。
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今回の失敗は、私の完全な手落ちでした。申し訳ありません。
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