寸分違わぬ
すんぶんたがわぬ
表現形容詞-語幹
標準
exactly the same
文例 · 用例
「花曇り」「かすみ」「稲妻」などでも、それと寸分違わぬ現象が日本以外のいずれの国に見られるかも疑問である。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
しかしビックリなされましたろうなあ」「イヤモウ……只今貴方様から承りましたお話とは寸分違わぬ蔵元屋の内幕で、驚きに驚きを重ねますばっかり……その上に又一つの驚きと申しまするのは、御城内から私の父の半左エ門へ御差紙が参りました。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
単にフィルムの断片をはり合わせるだけで、一度現われたと寸分違わぬ光景を任意にいつでもカットバックしフラッシュバックすることもできる。
— 寺田寅彦 『映画芸術』 青空文庫
眉は、宗吉の思う、忘れぬ女と寸分違わぬ。
— 泉鏡花 『売色鴨南蛮』 青空文庫
それだ、この人は、いや、その時と寸分違わぬ―― と僧は心に――大方明も鐘撞堂から、この状を、今|視めている夢であろう。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
なぞと取留めもなく思い乱れて、凝とその大吉を瞻めていると、次第次第に挿画の殿上人に髯が生えて、たちまち尻尾のように足を投げ出したと思うと、横倒れに、小町の膝へ凭れかかって、でれでれと溶けた顔が、河野英吉に、寸分違わぬ。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
ぎろり、目を光らしてその幹を調べると、ある、ある、まんなかのひときわ太い幹のひと目にかからぬうしろ側に、寸分違わぬ真新しいわら人形が、ぶきみにくぎづけとなっているのです。
— のろいのわら人形 『右門捕物帖』 青空文庫
その中にだんだん近寄って参りますと、香潮と思ったのは間違いで、彼の夢の中で見た美留女姫に寸分違わぬ、凄い程美しいお姫様がたった一人、静かに歩いて来るのでした。
— 夢野久作 『白髪小僧』 青空文庫
作例 · 標準
その精巧な偽造品は、素人の目には本物と寸分違わぬ出来栄えに見えた。
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彼女が描いた肖像画は、モデルの微かな表情の変化まで寸分違わぬ精度で捉えている。
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予報通りの進路を辿る台風は、気象庁のシミュレーションと寸分違わぬタイミングで上陸した。
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