釈義
しゃくぎ
名詞
標準
exegesis
文例 · 用例
本より、文学の事業なることは釈義といふ利刀を仮り来らずとも分明なることにして、文学が人生に渉るものなることは何人といへ雖、之を疑はぬなるべし。
— 北村透谷 『明治文学管見』 青空文庫
夫れ文学者を目して預言者なりといふは生野暮一点張の釈義にして到底咄の出来るやつにあらず。
— 三文字屋金平 『為文学者経』 青空文庫
彼が二学年に進級して、それまでの簡易釈義書や四則算の代りに、詳細釈義書だの、修身だの分数だのを習ひかかつた時には、年ももう満十五歳になつてゐた。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
また、猶太秘釈義法からは、四百二十の暗号がつくれると云うけれども、それ以外のものはいわゆる純正呪術であって、荒唐無稽もきわまった代物ばかりなんだ。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
何故なら(処女宮)とか(獅子宮)とか云うように、十二宮固有の符号はあるけれども、僕は猶太釈義法をそれに当てて見たのだ。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
当時築地に在住したる英吉利宣教師ヘンリイ・タウンゼンド氏は、この間に於ける予の忘れ難き友人にして、予の明子に対する愛が、幾多の悪戦苦闘の後、漸次熱烈にしてしかも静平なる肉親的感情に変化したるは、一に同氏が予の為に釈義したる聖書の数章の結果なりき。
— 芥川龍之介 『開化の殺人』 青空文庫
吾人が所謂文学なる者の釈義 文章即ち事業なりとは吾人の深く信じて疑はざる所なり。
— 山路愛山 『明治文学史』 青空文庫
そのうちに恵心僧都の「往生要集」は専ら善導大師の釈義を以て指南としている。
— 中里介山 『法然行伝』 青空文庫