悪例
あくれい
名詞
標準
bad example
文例 · 用例
――折角ですが、かやうな事は癖になりますで、以来悪例になりますでな。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
これに反して、支那の趙宋において学者の朋党、近世日本の水戸藩において正党奸党の騒乱の如きは、いずれも皆、教育家にして国の行政にあずかり、学校の朋党をもって政治に及ぼし、政治の党派論をもって学校の生徒を煽動し、ついにその余毒を一国の社会に及ぼしたるの悪例なり。
— 福沢諭吉 『学問の独立』 青空文庫
かつひとたび節を屈して不正の法に従うときは、後世子孫に悪例を遺して天下一般の弊風を醸しなすべし。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
しかるに世間の父母たる者、よく子を生めども子を教うるの道を知らず、身は放蕩無頼を事として子弟に悪例を示し、家を汚し産を破りて貧困に陥り、気力ようやく衰えて家産すでに尽くるに至れば放蕩変じて頑愚となり、すなわちその子に向かいて孝行を責むるとは、はたしてなんの心ぞや。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
或る人いわく、「かくのごとく人民不実の悪例のみを挙ぐれば際限もなきことなれども、悉皆然るにもあらず。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
もしクリトーンの勧言に従って脱獄するようなことがあれば、これ即ち悪例を後進者に遺すものであって、かえって彼は青年の思想を惑乱する者であるという誹毀者らの偽訴の真事であることを自ら進んで表白し、証明するようなものではないかといい、更に、正義を忘れて子を思うことなかれ。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
第二十章 忠告の取捨教訓を責道具に使うなかれ こういう僕もこれより言わんと欲することについて、自ら反対の例となるの恐れなきにしも非ざれども、言わずにおれば、なおさら悪例の一つとなるに過ぎぬから、しばらく読者の耳をかりたい。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
それでは余り無理が通りすぎ、悪例を遺すことになるだろう。
— 一九二三年(大正十二年) 『日記』 青空文庫
作例 · 標準
例文1
例文3
例文5
例文7