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一儀

いちぎ
名詞
1
標準
one matter
文例 · 用例
何事やらむと立佇まれば慌しく四隣を見まはし、鮮やかなる和語に声を秘めつゝ、御頼み申上げ度き一儀あり。
夢野久作 白くれない 青空文庫
――御坊の羽黒、拙道の秋葉に於いても、旦那たちがこの度の一儀を思ひ立たれて、拙道|等使に立つたも此のためぢや。
泉鏡花 妖魔の辻占 青空文庫
烏摩后その故を問うと、某ヴィシュヌを念ずるに一心にして妻がいかにかの一儀を勤むるも顧みず「川霧に宇治の橋姫朝な/\浮きてや空に物思ふ頃」ほかにいいのがあるんだろうと、九月一日の東京|然と大焼けに焼けた妻が拙者を詛うて、別嬪でも醜婦でも、一切の物、わが夫に見られたらたちまち破れおわれと詛うた。
鼠に関する民俗と信念 十二支考 青空文庫
因って新産の御子に見参せぬと、聞きもおわらず、烏摩后、子自慢の余りそんな事があるものか、新産を祝いに来てその子を見ないは一儀に懸りながらキッスをしないようなものと怨むから、土星しからば御後悔ないようにと念を押してちょっと眺むると新産のガネサの頸たちまち切れて飛び失せた。
鼠に関する民俗と信念 十二支考 青空文庫
「して、かの一儀は術よう整いましたか。
岡本綺堂 小坂部姫 青空文庫
前途の短いのを知ってからは、是非|為さなければならぬ報恩の一儀が、いよいよ心を悩ました。
菊池寛 恩を返す話 青空文庫
今日の真槍の仕合は、忠直六十七万石の家国に易えてもと、思い立った一儀じゃ。
菊池寛 忠直卿行状記 青空文庫
「下郎共が無礼仕ったゆえ、直参旗本早乙女主水之介、松平の御前の御諚によって、とくと、承わりたい一儀がござる。
三河に現れた退屈男 旗本退屈男 第五話 青空文庫
作例 · 標準
「此度(こたび)の一儀、何卒(なにとぞ)よしなにお取り計らい願いたく存じます。」
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それがしの一儀として決したことであり、門弟たちを責めるのはお門違いというものだ。
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この一儀が露見すれば、家門の体面に関わる重大な事態を招きかねない。
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お尋ねの御一儀(ごいちぎ)につきましては、左様心得ておりますのでご安心ください。
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2
標準
physical intimacy
作例 · 標準
二人はその夜、旅籠の薄暗い行灯の下で人目を忍び一儀を交わした。
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互いの情念が最高潮に達し、ついに一儀に及ぶこととなった。
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古典文学の記述において、男女の情交はしばしば「一儀」という語で慎み深く表現される。
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「不覚にも酒の勢いで一儀に及んでしまったことを、私は今も悔いている」
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