剔抉
てっけつ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
gouging out
文例 · 用例
これには「旦那さま」が「彼」になつたので驚ろいてゐるといふやうな經濟鬪爭の最初のシヨツクにあふ少女を作者が捕へて來たことに、既に題材的な制限があるのであるが、それにしてもなほ、現實を剔抉することの不足、主觀を書き込むことの不足が、この作品にそのやうな印象を與へるやうになつたことは爭へないのである。
— ------------------------------------------------------- 『『戰旗』『文藝戰線』七月號創作評』 青空文庫
その頃の若い学士たちの馬鹿々々しい質問や楽屋落や内緒咄の剔抉きが後の『おぼえ帳』や『控え帳』の材料となったのだ。
— 内田魯庵 『斎藤緑雨』 青空文庫
忠孝の結晶として神に祀られる乃木将軍さえ若い頃には盛んに柳暗花明の巷に馬を繋いだ事があるので、若い沼南が流連荒亡した半面の消息を剔抉しても毫も沼南の徳を傷つける事はないだろう。
— 内田魯庵 『三十年前の島田沼南』 青空文庫
が、新婚のお祝いをする遑がない中に最う二人の恋の破綻が新聞で剔抉かれた。
— 内田魯庵 『美妙斎美妙』 青空文庫
手間暇いらず、たわいなく剔抉できるだろうと思われたのはほんのつかのま――がぜんここにいたって、くみしやすしと見えた事件は、二段三段、第四第五の奇々怪々な新しいなぞの幕に包まれてしまったからです。
— へび使い小町 『右門捕物帖』 青空文庫
ここの矛盾を駿介は剔抉したい欲望を感じたが、口まで出かかつて出なかつた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
自然主義の流れさえ、日本文学の伝統の岸にうちよせれば、それはおのずから変化して、次の世代へ進展するべき最もつよい要因である人間社会現実の剔抉という剛情なきっさきを失った。
— 宮本百合子 『作家の経験』 青空文庫
しかし自己|剔抉ということも主観の枠の中でされると、枠のひずんだとおりにひずむしかないという意味深い一つの例だと思います。
— ――新日本文学会における一般報告―― 『一九四六年の文壇』 青空文庫
作例 · 標準
執刀医は、患部の腫瘍を慎重に剔抉し、周囲の組織への影響を最小限に抑えた。
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「リンゴの傷んでいる部分をナイフで剔抉して、残りはジャムにしよう」
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彫刻家はノミを使い、木材の不要な部分を大胆に剔抉して形を作り出していった。
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標準
exposing (a scandal, fraud, etc.)
作例 · 標準
そのジャーナリストは、政界に蔓延する汚職の構造を白日の下に剔抉した。
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企業の不祥事を徹底的に剔抉する姿勢が、世間から高く評価されている。
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「隠蔽された真実を剔抉するには、地道な裏付け捜査が欠かせない」
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