身を引く
みをひく
表現動詞-五段-カ行
標準
to resign
文例 · 用例
彼は、柿本から、五六歩身を引くと、「さア、整列!
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
軒下の身を引く時、目で引つけられたような心持がしたから、こっちもまた葭簀越に。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
俊吉は、ト御神燈の灯を避けて、路地の暗い方へ衝と身を引く。
— 泉鏡花 『第二菎蒻本』 青空文庫
故に苟くも粋を立抜かんとせば、文里が靡かぬ者を遂に靡かす迄に心を隠かに用ひて、而して靡きたる後に身を引くを以て最好の粋想とすべし。
— 北村透谷 『粋を論じて「伽羅枕」に及ぶ』 青空文庫
前川は、新しい煙草に、火を点じながら、やや厳格な調子で、「しかし、貴女が本当に美沢さんが好きなら、何も美和子さんのために、身を引くには当らないじゃありませんか。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
彼等は漸次家族の間の殊に夫婦の爭ひに深入して却て雙方から恨まれるやうな損な立場に嵌つた經驗があるので、壞れた茶碗をそつと合せるだけの手數で巧に身を引く方法と機會とを知つて居た。
— 長塚節 『土』 青空文庫
はっと身を引く暇もなく、葉子の肩はびしょぬれになった酔いどれの腕でがっしりと巻かれていた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
――目だたぬように名人はすばやく下乗札の陰に身を引くと、静かに直訴状を取り出して押し開きました。
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
プロジェクトの失敗の責任を取り、彼は潔く役職から身を引いた。
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若い世代に道を譲るため、ベテランの職人は第一線から身を引く決意をした。
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彼は政界の汚職に嫌気が差し、きっぱりと身を引くことにした。
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