一振り
ひとふり
名詞動詞-サ変
標準
one swing
文例 · 用例
武蔵が、悠々、大小の木太刀を掴んで一振り二振り。
— 山中貞雄 『武蔵旅日記』 青空文庫
こうするのだ」 と言ううちに犬は泥足の儘床の上に飛び上って、「アレッ、助けて」 と言う猫を啣えるなり一振り二振りするうちに、猫はニャーとも言わずに死んでしまいました。
— 夢野久作 『どろぼう猫』 青空文庫
彼の空想の魔杖の一振りに、真白な百合のような大きな花がみるみる蕾の弱々しさから日輪のようにかがやかしく開いた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
(老母は立ち上り部屋の奥に入り、一かかえの白蓮華と一振りの銅刀を持ち出で来り、炉の側に坐る。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
五|秒、十|秒は大叫喚、あはや、稻妻は喰伏せられたと思つたが、此犬尋常でない、忽ちむつくと跳ね起きて、折から跳り掛る一頭の雄獅の咽元に噛付いて、一振り振るよと見へたが、如何なる隙をや見出しけん、彼方に向つて韋駄天走り、獅子の一群も眞黒になつて其後を追掛けた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
それから伯爵の釵を抜いて、意気込んで一振り振ると、……黒髪の颯と捌けたのが烏帽子の金に裏透いて、さながら金屏風に名誉の絵師の、松風を墨で流したようで、雲も竜もそこから湧くか、と視められた。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
腕をへし折られては大変ですから、思わずその手を一振り振りますと、それに掴まっていたお婆さんは、まるで紙布のように宙に飛んで、河の中へポチャンと落ちてドンドン流れてゆきました。
— 夢野久作 『豚吉とヒョロ子』 青空文庫
だんだん撞木に勢がついて来たところで、最後の一振りを大きく振ると、体もともにぶつけるやうに撞木と一緒に走つて、一つきついた。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
作例 · 標準
剣道家が木刀を一振りすると、風を切る音がした。
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バッターは、渾身の一振りでホームランを放った。
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指揮者がタクトを一振りすると、オーケストラの演奏が始まった。
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標準
one sword
作例 · 標準
武士は腰に差した一振りの刀を大切にしていた。
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博物館には、名工によって作られた美しい一振りの太刀が展示されている。
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彼は戦場で、一振りの剣を手に勇敢に戦った。
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