一人旅
ひとりたび
名詞
標準
travelling alone
文例 · 用例
もう遅うござりますに因って、御一人旅の事ではありまするし、さようなお方は手前どもにおいでがないと申して断りましょうかとも存じましたなれども、たいせつなお客様、またどのような手落になりましても相成らぬ儀と、お伺いに罷出ましてござりまする。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
」 五|分間停車と聞いて、昇降口を、峠の棧橋のやうな、雲に近い、夕月のしら/″\とあるプラツトフオームへ下りた一人旅の旅客が、恍惚とした顏をして訪ねた時、立會せた驛員は、……恁う答へた。
— 泉鏡太郎 『魔法罎』 青空文庫
一度は、餘りの苦しさに、三國沿岸で……身を投げて……いや、此だと女性に近い、いきなり飛込んで死なうと思つた、と言ふほどであるから、一夏は一人旅で、山神を驚かし、蛇を蹈んで、今も人の恐るゝ、名代の天生峠を越して、あゝ降つたる雪かな、と山蛭を袖で拂つて、美人の孤家に宿つた事がある。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
片山津(加賀)の温泉宿、半月館|弓野屋の二階――だけれど、広い階子段が途中で一段大きく蜿ってS形に昇るので三階ぐらいに高い――取着の扉を開けて、一人旅の、三十ばかりの客が、寝衣で薄ぼんやりと顕れた。
— 泉鏡花 『鷭狩』 青空文庫
だがね、家元の弥次郎兵衛どの事も、伊勢路では、これ、同伴の喜多八にはぐれて、一人旅のとぼとぼと、棚からぶら下った宿屋を尋ねあぐんで、泣きそうになったとあるです。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
外へといっては、それこそ田舎の芝居一つ、めったに見に出た事もないのに、はるばる一人旅で逢いに来たんじゃありませんか、酷いよ、謹さんは。
— 泉鏡花 『女客』 青空文庫
丁度朝からしとしととした五月雨、それが一人旅の侘びしさを一しほ誘ふ。
— 南部修太郎 『女盗』 青空文庫
―― ――ところで旦那……その御婦人が、わざわざ木曾のこの山家へ一人旅をなされた、用事がでございまする。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
作例 · 標準
「もう、一人で全部やろうなんて無茶だよ!」
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一人で全部やるのは大変だけど、やってやる!
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この作業、一人で全部終わらせるしかない。
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