諦念
ていねん
名詞
標準
understanding and acceptance
文例 · 用例
然らばボオドレヱルは――ボオドレヱルのは、彼が彼自身の部屋に於ける、天才的狂爛の、それが対他するに際して、即ち狂爛が諦念の形式にまで置換されるに際して、その瞬間線上に於ける「自我崇拝閣下」であつたのだと、君が若しボオドレヱルを好きなら考へなければなるまい。
— 中原中也 『夭折した富永』 青空文庫
けれども鋭い理智から来る一種の諦念といったようなものが、人柄の上に冴えて、苦味のある顔を柔和に磨いていた。
— 岡本かの子 『鮨』 青空文庫
隻脚――だがその不自由さも今はK氏の詩情や憂愁を自らいたわる生活形態と一致させたやや自己満足の諦念にまで落ちつけたかに見うけられる。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
サラリイマンは、また現われて、諦念と怠惰のよさを説く。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
感傷の在りかたが、諦念に到達する過程が、心境の動きが、あきらかに公式化せられています。
— 太宰治 『風の便り』 青空文庫
小川は迷惑だが、もうこうなれば為方がないので、諦念めて話させると云う様子で、上さんの注ぐ酒を飲んでいる。
— 森鴎外 『鼠坂』 青空文庫
」 小川は諦念めて飲んでいる。
— 森鴎外 『鼠坂』 青空文庫
兎に角拳銃が寝床に置いてあったのを、持って来れば好かったと思ったが、好奇心がそれを取りに帰る程の余裕を与えないし、それを取りに帰ったら、一しょにいる人が目を醒ますだろうと思って諦念めたそうだ。
— 森鴎外 『鼠坂』 青空文庫
作例 · 標準
幾多の困難を経て、彼はついに諦念の境地に至った。
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諦念は、悲劇を受け入れるための心の準備とも言える。
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彼は、諦念をもって、その決断を受け入れた。
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