火元
ひもと
名詞
標準
origin of a fire
文例 · 用例
江戸の火災の焼失区域を調べてみると、相応な風のあった場合にはほとんどきまって火元を「かなめ」として末広がりに、半開きの扇形に延焼している。
— 寺田寅彦 『函館の大火について』 青空文庫
明暦大火の場合はかなりの烈風でおそらく十メートル以上の秒速であったと思われる根拠があるが、その時のこの頂角がだいたいにおいて、今度の函館の火元から焼失区域の外郭に接して引いた二つの直線のなす角に等しい。
— 寺田寅彦 『函館の大火について』 青空文庫
詳しく言えば、この日この火元から発した火によって必然焼かれうべき扇形の上にあたかも切ってはめたかのように函館全市が横たわっていたのである。
— 寺田寅彦 『函館の大火について』 青空文庫
要するに当時の気象状態と火元の位置とのコンビネーションは、考え得らるべき最悪のものであったことは疑いもない事実である。
— 寺田寅彦 『函館の大火について』 青空文庫
と嶮な目をちょっと見据えて、「ああいう親方が火元になります。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
しかも火元が裏家の二階だ。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
……いま火元を見て進ぜる。
— 泉鏡太郎 『間引菜』 青空文庫
火元は無論その蒲鉾小舎で、二軒とも引き崩して積み重ねて焼いたらしい灰の下から、半焼けの女房の絞殺屍体と、その下の土饅頭みたようなものの中から、半分骸骨になったチョンガレの屍体があらわれた。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
作例 · 標準
消防隊員は、火元の特定を急いでいる。
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出火原因は、タバコの不始末が火元だと言われている。
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火元をしっかりと確認してから外出するようにしましょう。
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