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空費

くうひ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
1
標準
waste
文例 · 用例
大概の教師はいろんな下らない問題を生徒にしかけて時間を空費している。
寺田寅彦 アインシュタインの教育観 青空文庫
一方の種屬の者は、いつもムダな死金を使ひ、時間を空費し、無益に精力を消耗して、人生を虚妄の悔恨に終つてしまふ。
萩原朔太郎 所得人 室生犀星 青空文庫
われわれはこの事を忘れて果てのない議論に時間を空費している。
寺田寅彦 人の言葉――自分の言葉 青空文庫
そうして、日々何かしら少しでも「作る」か「生む」かしない日は空費されたもののように思われたのである。
寺田寅彦 科学と文学 青空文庫
そうしたためにもしこの僅少な時間を空費したとしても、乗車してからの数十分間にからだを休息させ、こういう時でなければちょっと読む機会のないような種類の読み物を十ページでも読むとすれば、差し引きして、どうしてもこのほうが利益であるとしか思われない。
寺田寅彦 電車の混雑について 青空文庫
著物を手に入れるあてもなく、まごまごしていたずらに時間を空費しておれば、雪子の空腹は増すばかりだと、小沢は淀屋橋から地下鉄に乗った。
織田作之助 夜光虫 青空文庫
藝術の權威を信じない私にとつて、詩を魂の慰安として無意義に人生を空費した私にとつて、その墓銘こそ悲しい運命の微笑を語るものです。
萩原朔太郎 散文詩・詩的散文 青空文庫
「何しろ時間を空費しない事だね。
――スウェーデンの殺人鬼―― 死の接吻 青空文庫