嘯
うそふき
名詞
標準
usofuki
文例 · 用例
それに猶、諸君も嫌ひではない冗舌は、此処に十分に按配されてをり、直き直きに抽象語を以てしなければ、かの「意味がない」と云つて嘯く、平盤な心情の人達のためには、十分哲学的学術的な言葉も此処には見出されるのである。
— 中原中也 『宮沢賢治全集』 青空文庫
この句は「酒肆に詩うたふ」によって、如何にも秋風に長嘯するような感じをあたえ、詩としての純粋感銘をもち得るのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
風の強さの程度は不明であるが海嘯を伴った暴風として記録に残っているものでは、貞観よりも古い天武天皇時代から宝暦四年までに十余例が挙げられている。
— 寺田寅彦 『颱風雑俎』 青空文庫
海嘯については猶更である。
— 寺田寅彦 『颱風雑俎』 青空文庫
大阪では安政の地震津浪で洗われた区域に構わず新市街を建てて、昭和九年の暴風による海嘯の洗礼を受けた。
— 寺田寅彦 『颱風雑俎』 青空文庫
東京では先頃深川の埋立区域に府庁を建設するという案を立てたようであるが、あの地帯は著しい颱風の際には海嘯に襲われやすい処で、その上に年々に著しい土地の沈降を示している区域である。
— 寺田寅彦 『颱風雑俎』 青空文庫
はじめには負傷者の床の上で一枚の獣皮を頭から被って俯伏しになっているが、やがてぶるぶると大きくふるえ出す、やがてむっくり起上がって、まるで猛獣の吼えるような声を出したりまた不思議な嘯くような呼気音を立てたりする。
— 寺田寅彦 『映画雑感6』 青空文庫
必然的に銀暴落の大海嘯が全土を襲ったのだ。
— 吉行エイスケ 『新種族ノラ』 青空文庫
作例 · 標準
狂言の舞台で、ユーモラスな表情の嘯の面をつけた役者が登場した。
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博物館の展示室で、木彫りの嘯の面を興味深く観察する。
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嘯の面を被った演者が、特徴的な口の形でコミカルな仕草を演じている。
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