庶民的
しょみんてき
形容動詞
標準
popular
文例 · 用例
ヘルンの趣味はすべてにおいて庶民的で、儀式ばったことが嫌いなので、フロックコートなどの礼服を非常に嫌い、常に野蛮人の服と称し『なんぼ野蛮の物』と言っていた。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
つまり彼の銭湯好きは銭湯が庶民的だからだと、言い直した方がよさそうだ。
— 織田作之助 『四月馬鹿』 青空文庫
同じ貧弱なら、新宿のムーラン・ルージュや浅草のオペラ館や大阪の千日前のピエルボイズ(これも浅草から流れて来たものだが)の方が、庶民的で取り済ましてないだけまだしも感じがよい。
— 織田作之助 『神経』 青空文庫
△木村荘八氏――『浅草元日』『幽霊せり出し』等の所謂氏の芝居絵である、幽霊せり出しはテーマは賛成だが、氏にして良くロートレックやドガのやうに、この種の社会を庶民的テーマとして引き下げる力があれば面白いが、芝居道の肯定者らしい態度が妙に美しいものより描けてゐない。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
△ブブノ※氏――木版画『神社裏』は神社といふ痲痺的な存在の裏に、庶民的な貧しい人間の小屋があるといふ適確な社会意識がでゝゐて優れてゐた『子を抱いてゐる海女』と海の薄明の下に働く女が子を抱いて歩るいてゐる哀愁感は充分画面に出てゐる。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
その画風が庶民的でも階級的でもなく、単に人間性一般を語る作者であるといふことは、画面の人物のどの顔も類型的であるのをみても判る、多少の異国主義が北川氏に日本画家にしては珍しい作品を描かせてゐるにすぎない。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
鬱屈や自嘲がこういう庶民的な笑いかたの中に、日本らしい表現をもったのであった。
— 宮本百合子 『今日の文学の展望』 青空文庫
徳川時代というものの中で眺める馬琴というような作家は、同時代の庶民的情調に立つ軟文学の気風に対して、教養派のくみであったろうが、馬琴の芸術家としての教養の実体はモラルとしての儒教に支那伝奇小説の翻案的架空性を加えたものが本道をなしていたと思える。
— 宮本百合子 『作家と教養の諸相』 青空文庫
作例 · 標準
彼は庶民的な居酒屋で、気兼ねなく仲間と語り合うのが好きだ。
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彼女は庶民的なファッションを好むので、いつも自然体で魅力的だ。
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あのレストランは庶民的な価格で美味しい料理を提供しているので、いつも満席だ。
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