私利
しり
名詞頻度ランク #30687 · 青空 95 例
標準
self-interest
文例 · 用例
審査委員が如何に私情ないしは私利のためにもせよ、学位授与の価値の全然ないような低能な著者の、全然無価値かあるいは間違った論文に及第点をつけることが出来ると想像する人があれば、それは学術的論文というものの本質に関する知識の全く欠如している人に相違ないであろう。
— 寺田寅彦 『学位について』 青空文庫
価値のあるものなら通過し、ないものは通過しないと決まっているのなら、私利私情などというものの入り込む余地はないではないかということになる。
— 寺田寅彦 『学位について』 青空文庫
学位を狙う動機がたとえ私利や栄達のためであろうが、ともかくも我邦で一人でも多く学問の研究に志し従事する人が多ければそれだけ我邦の学術は発達を刺戟される。
— 寺田寅彦 『学位について』 青空文庫
必竟合祠の強行は政府の本意にあらじ、小役人私利のためにするところならんとて、五千円の基本金を一人して受け合う。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
しかるに海幸を守る蛭子社を数町|乃至一、二里も陸地内に合併されては、事あるごとに祈願し得ず、兵卒が将校を亡いしごとく歎きおり、ために合祀の行なわれたる漁村にはいろいろの淫祀が代わりて行なわれており、姦人の乗じて私利を営むところとなる。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
しかるに何の心得なき姦民やエセ神職の私利のため神林は伐られ、社地は勝手に掘られ、古塚は発掘され、取る物さえ取れば跡は全く壊りおわるより、国宝ともなるべく、学者の研究を要する古物珍品不断失われ、たまたまその道の人の手に入るも出所が知れぬゆえ、学術上の研究にさしたる功なきこと多し。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
我ら女子の身なりとも、国のためちょう念は死に抵るまでも已まざるべく、この一念は、やがて妾を導きて、頻りに社会主義者の説を聴くを喜ばしめ、漸くかの私欲私利に汲々たる帝国主義者の云為を厭わしめぬ。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
己れ炊事を親らするの覚悟なくば彼の豪壮なる壮士の輩のいかで賤業を諾わん、私利私欲を棄ててこそ、鬼神をも服従せしむべきなりけれ。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
作例 · 標準
彼は私利を追求するばかりで、公共の利益を顧みない。
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私利私欲に走る政治家は、国民から信頼されない。
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その企業は、私利のために環境を破壊したと非難されている。
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