前々回
ぜんぜんかい
名詞副詞頻度ランク #24425 · 青空 17 例
標準
the time before last
文例 · 用例
この男ひとりに限らず、芸術家というものは、その腹中に、どうしても死なぬ虫を一匹持っていて、最大の悲劇をも冷酷の眼で平気で観察しているものだ、と前回に於いても、前々回に於いても非難して来た筈でありますが、その非難をも、ちょっとついでに取り消してお目に掛けたくなりました。
— 太宰治 『女の決闘』 青空文庫
同時に菊地の言を検討することによって、治維法被告としての陳述というものについての基本的態度を明瞭にし、前々回において、裁判長が、個人的経歴を訊きはじめたことを封じた。
— 一九四四年(昭和十九年) 『日記』 青空文庫
その顔触れを見ると、前夜「巴里」で駄々羅遊びをしていた、既に前々回でお馴染の連中。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
前々回に於て御承知の通り、夕陽新聞の雑報記者古市加十が、その前夜すなわち元旦の午前三時ごろ、宗皇帝に誘われるまま赤坂山王台なるアパート有明荘に赴き、愛妾の松谷鶴子と三人で夜食を喰べ、四時ごろそこを辞して崖下の空地まで下りてくると、今別れたばかりの鶴子が天上から墜落して来た。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
入れ違いに鏡の中に映じて来たのは、威儀正しくフロック・コートをつけた、色の浅黒い、縮れっ毛の、眼のキョロリとした、前々回、日比谷公園池畔、「唄う鶴の噴水」の会場で、片手に東京地図を握りながら、いつまでアッケラカンと青銅の鶴の口元を眺めていたあの異風な紳士である。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
前々回、総監室における真名古の優雅なる膝詰談判によって察しられる如く、松谷鶴子の殺害犯人は警視総監その人であるという論理的到達をし、手のこんだいい廻しでそうあるべき推理の本末をくわしく述べ、課長室に戻って総監の自発的な行動を、一刻千秋の思いで待ち受けていたのである。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
といっただけでは前々回をお読みにならぬ読者諸君には何のことやら一向お判りになるまいから、どういう事情によってこのような大胆不敵な到達をするに至ったか、その次第をかいつまんで述べて置くのもあながち無益なことではあるまい。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
あたかもこのころ、永田町の内相官邸では、前々回に引続いて例の六人の大人物、すなわち、内務、外務両大臣と両次官、欧亜、警保の両局長が、いずれも疲労困憊の頂点において、暗澹と椅子の中に沈み込み、額に苦悩の皺を刻んで呻吟をつづけている。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
作例 · 標準
前々回の会議で決まった事項について、現在の進捗を報告してください。
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前々回のテストでは失敗したが、今回は入念に準備したので自信がある。
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ドラマの前々回のエピソードを見逃してしまい、話の繋がりがわからなくなった。
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