紙切り
かみきり
名詞
標準
papercutting (performing art)
文例 · 用例
たとえば机の上にある紙切りが見えないであたり近所を捜し回ることがある。
— 寺田寅彦 『錯覚数題』 青空文庫
土人の売りに来たものは絵はがき、首飾り、エジプト模様の織物、ジェルサレムの花を押したアルバム、橄欖樹で作った紙切りナイフなど。
— 寺田寅彦 『旅日記から(明治四十二年)』 青空文庫
原紙切りを職とする〈孔版家〉が育ち、プロの誇りをかけた新しい書体や技術の開発、器具の改良が進められました。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
型彫りというものは、鉄へ反対にメガタに彫って、それが型となって、貿易向きのマッチ入れとか、灰皿とか、葉巻入れ、布巾輪、たばこ差し、紙切り、砂糖|挟み、時計枠など、いろいろ外国向きの物品を作るのだが、それを一つあなたの意匠を凝らし、絵師の手を借りずに、ジカ附けに彫って頂こう。
— 貿易品の型彫りをしたはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
ゴンドラの形をした紙切りをはさんだ読みかけの本の頁をやたらにバラバラとめくったりして眠るまでの時間の費し方を考える様な様子なんかした。
— 宮本百合子 『千世子(三)』 青空文庫
象牙の紙切り小刀で、初めの方を少し切って、表題や人物の書いてある処を飜して、第一幕の対話を読んでいる。
— 森鴎外 『青年』 青空文庫
紙切りで一方も二方も切りつつあるのは詩集か何かの本であるが、その中に遠い国で別れて来た恋人の目が笑みを含んで自分を見て居るやうに思はれるとはをかしいものであると云ふ歌。
— 與謝野晶子 『註釈與謝野寛全集』 青空文庫
ナポレオンの首のついた紙切りナイフが現れてきた。
— ――夢と知性―― 『吹雪物語』 青空文庫
作例 · 標準
「寄席の紙切り師が、客からのリクエストを受けてあっという間に龍を切り出した。」
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「伝統芸能の紙切りを間近で見ると、ハサミの動きが流れるようで驚かされる。」
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「『桃太郎!』という声が飛ぶと、紙切りは下書きもなしにその場面を再現した。」
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標準
paper knife
作例 · 標準
「デスクの引き出しから真鍮製の紙切りを取り出し、封筒を丁寧に開封した。」
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「昔ながらの紙切りは、カッターナイフとは違う独特の重厚感がある。」
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「記念品としてもらった銀細工の紙切りを、書斎のペーパーウェイトの横に置いている。」
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ウィキペディア
紙切り(かみきり)とは、紙を鋏で切り、形を作る即興性のある伝統芸能のひとつである。寄席では色物の一つとして紙切りの芸を披露する。このような芸では客からのリクエストに応える場合もあり、縁起物や芝居の一場面など古典的なものから、動物やアニメのキャラクターまで題材は多岐に渡る。形で表現するのに難しいお題も、その場で頓知を利かせて具現化させたり、切っている最中も黙ったりせず、客を飽きさせないように喋り続けるなど、単に紙を切る技術だけでは成立しない芸である。切りあがったものは、ほとんど客に供される。
出典: 紙切り — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0