疎か
おろそか
形容動詞頻度ランク #34479 · 青空 110 例
標準
negligent
文例 · 用例
学資に不自由なく身体健全なる学生諸君、諸君の資格は実に尊い資格である、諸君は決して其の尊い資格を疎かにしてはならぬ。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
うちへ帰って早速母に詫びたけれど母は平日の事が胸にあるから、「何も十枚ばかりの蓆が惜しいではないけれど、一体私の言いつけを疎かに聞いているから起ったことだ。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
ハハン」「何にしても蔵元屋では徒や疎かには出来ぬお客じゃけにのう。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
仏教では俗諦すなわち世間的の知識経験を非常に重大視し、これを欠くべからざる必要物としますが、なおその上に真諦すなわちものの真実を確認することを疎かにしません。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
ですから智の方の知識経験も疎かには出来ませんが、その根本方針を定めるのはどうしても慧の直覚に拠らなければなりません。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
疑問の深い傾向の方が、この根固を疎かにして宗教に入られると困難に遭遇するごとに、あとにはまだ疑問を残して来たような気がして、後髪をひかれる思いがあるでありましょうから。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
そのころに、銀子は製菓会社の社長|永瀬に、別の出先で時々呼ばれ、若林よりずっと年輩の紳士だったので、何かしっくりしないものを感じ、どうかと思いながら、疎かにもしなかった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
しかし大に歪められた談にせよ、此談によって保胤という人の、俗智の乏しく世法に疎かったことは遺憾無く現わされている。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫