示談金
じだんきん
名詞
標準
settlement money
文例 · 用例
もともとこの話は松村と同窓の友人である白川奨の口から始つたので、白川は此資金が産む果実をとつて、自己の担任せる訴訟事件示談金の財源にしようと企てた。
— 平出修 『瘢痕』 青空文庫
訴訟の相手方から資金を出させて、それで利益を生ませて、その金を示談金に向けるなんざあ、一寸ない形式だね。
— 平出修 『瘢痕』 青空文庫
この間、順平の次男が土地周旋のちょっとした行きちがいから問題がむずかしくなりかかって、示談金の工面に順平が来たことがあった。
— 宮本百合子 『猫車』 青空文庫
第二条 古河市兵衛に於ては、仲裁人の取扱に任せ、徳義上示談金として左の如く支出するものとす。
— 木下尚江 『政治の破産者・田中正造』 青空文庫
つまり示談金というわけだね。
— 梅崎春生 『狂い凧』 青空文庫
二十四年から二十六年までは被害の多少にかかわらず徳義上示談金をだす。
— 大鹿卓 『渡良瀬川』 青空文庫
ようやく二三の質問があったが、いずれも果して示談金が確実にもらえるかというふうな愚かなものだった。
— 大鹿卓 『渡良瀬川』 青空文庫
この際いくらでも示談金の取り得だというような軽薄さで眼前の小利に惑わされたら百年の悔いをのこす。
— 大鹿卓 『渡良瀬川』 青空文庫