花蕾
からい
名詞
標準
flower bud
文例 · 用例
風静かに気沈み万籟黙寂たるの時に、急卒一響、神装を凝らして眼前に亢立するは蓮仙なり、何の促すところなく、何の襲ふところなく、悠然泥上に佇立する花蕾の、一瞬時に化躰して神韻高趣の佳人となるは、驚奇なり、然り驚奇なり、極めて普通なる驚奇なり、もし花なく変化なきの国あらば、之を絶代の奇事と曰はむ。
— 北村透谷 『心機妙変を論ず』 青空文庫
文覚が袈裟を害したるは実に彼の心機を開発したるものなり、蓮花蕾を破りて玉女泥中に現れたるは、実にこの晨なり。
— 北村透谷 『心機妙変を論ず』 青空文庫
迸出の新鮮さといふ点からいふも、美の美しさといふ点からいふも、彼女の詩は後世が呼んで『純粋状態』の詩といふものに該当してゐる。
— 中原中也 『デボルド―※ルモオル』 青空文庫
まあ、順序からいへば、お金儲けも念頭に置くべき日となつた。
— 中原中也 『青年青木三造』 青空文庫
はじめからいけなかった。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
何故ならば、芸術の存在理由は芸術自身の裡にあること、恰も塩ッからいものが塩ッからく、砂糖が、甘いが如きものであり、恍惚は恍惚であれ、恍惚は直接|他に伝達出来るものではなく、恍惚の内部がよく感取され、即ち他の恍惚内部との相関関係に於て僅かに暗示・表現することが出来るに過ぎないから。
— 中原中也 『芸術論覚え書』 青空文庫
設備の点からいつても、決して人を不快にするやうな者ぢやない。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
主人夫婦の外には二十二、三の息子らしい弱そうな脊の高い男と、それからいつも銀杏返しに結うた十八、九の娘と、外には真黒な猫が居るようであった。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
作例 · 標準
桜の花蕾が膨らみ始め、春の訪れを感じさせる。
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この品種は、秋にも花蕾を付けることがある。
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「見て!あの木に、もう花蕾ができてる!」
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