楔形文字
くさびがたもじ異読 せっけいもじ・けっけいもじ
名詞多音語
標準
cuneiform (writing)
文例 · 用例
そういう際にはセリュローズばかりでできた書籍は哀れな末路を遂げて、かえって石に刻した楔形文字が生き残るかもしれない。
— 寺田寅彦 『読書の今昔』 青空文庫
此の島に於てさえ半ば忘れられた楔形文字的典礼。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
一八七〇年代のころにこれと全く同様な内容を楔形文字で記した物語が発見され、その中に英雄シト・ナピスティム(Sit-napistim)(すなわち、バビロン人のいわゆるクシスストロス Xisusthros)の名が出ていることが分って以来、このユダヤの伝説の源はアッシリアのものであると考えらるるに至った。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
この伝説は大洪水に関する楔形文字で記された伝説や、聖書にあるノア(Noah)の物語やまた生物の起源に関するエジプトの神話と非常によく似たところがある。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
ある古い楔形文字で記された古文書に、こんなことがある。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
「私は眠れません、世界に思想がありすぎるのです、 まだ字を知らなかった時から人間はこんな形で(と手の指で楔形文字の形をこしらえて見せ)思想を表して来た。
— 宮本百合子 『一九二七年春より』 青空文庫
しかし、まだそれだけでは、要するに別個の暗号を作るにすぎないし、またqとbでも同じようだけれど、それでは解答が、楔形文字か波斯文字みたいになってしまうのだよ」 それから一息いれた体で、冷たくなった残りの紅茶を不味そうに流し入れてから、法水は一気に語り続けた。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
石柱の両面に楔形文字が彫り付けてある。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫