比翼
ひよく
名詞
標準
wings abreast (e.g. birds in flight)
文例 · 用例
「野暮な事ぢやが比翼紋、離れぬ中」となった時には既に「いき」の境地を遠く去っている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
比翼 一体三枚襲には上着も合着もはた下着も皆別々にすべきなれども、細身、柳腰の人、形態の風にも堪へざらむ、さまでに襲着してころ/\見悪からむを恐れ、裾と袖口と襟とのみ二枚重ねて、胴はたゞ一枚になし、以て三枚襲に合せ、下との兼用に充つるなり、これを比翼といふ。
— 泉鏡花 『当世女装一斑』 青空文庫
甚だ外形をてらふ処の卑怯なる手段の如くなれども比翼といへばそれにて通り、我もやましからず、人も許すなり。
— 泉鏡花 『当世女装一斑』 青空文庫
楕圓形の葉は、羽状複葉と云ふのが眞蒼に上から可愛い花をはら/\と包んで、鷺が緑なす蓑を被いで、彳みつゝ、颯と開いて、雙方から翼を交した、比翼連理の風情がある。
— 泉鏡太郎 『人魚の祠』 青空文庫
それがね、残らず、二つだよ、比翼なんだよ。
— 泉鏡花 『縷紅新草』 青空文庫
――白井権八小紫の比翼塚の碑があった。
— 岡本かの子 『狐』 青空文庫
比翼蓙を敷いた蚊帳の中には、新三郎が壮い女と対いあって坐っていた。
— 田中貢太郎 『円朝の牡丹燈籠』 青空文庫
時に、おなじくその赤い蝙蝠――の比翼の形を目と鼻の前にしながら、私と隣合った年配の紳士は、世に恐らく達人と云って可い、いや、聖人と言いたいほどで。
— 泉鏡花 『甲乙』 青空文庫
作例 · 標準
The two swans flew in perfect unison, their wings in 比翼 formation.
Illusions AI · gemini-2.5-flash-lite
The painting depicted two phoenixes, their wings in a graceful 比翼 pose.
Illusions AI · gemini-2.5-flash-lite
The legend speaks of lovers who, in the afterlife, would fly with their wings in 比翼, forever together.
Illusions AI · gemini-2.5-flash-lite
標準
single garment made to look double
作例 · 標準
彼女は比翼仕立てのコートを羽織り、冷え込む夜の街へと出かけていった。
Illusions AI · gemini-3-flash-preview
礼装用の比翼の着物を着ると、身が引き締まるような思いがする。
Illusions AI · gemini-3-flash-preview
前立てを比翼にすることで、ボタンが隠れてすっきりとした印象を与える。
Illusions AI · gemini-3-flash-preview
ウィキペディア曖昧さ回避
比翼(ひよく)とは、二羽の鳥が翼を並べること。転じて、男女の仲睦まじい様子の喩え。比翼連理。 比翼の鳥の略。 比翼仕立ての略。 比翼紋の略。
出典: 比翼 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0