伉儷
こうれい
名詞
標準
married couple
文例 · 用例
然るに伉儷をなしてから見ると、才貌共に予期したようではなかった。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
半生にして伉儷を喪ひ、重なるなげきに、この前後數日は、筆執る力も出でず、強ひて稿本に向かへば、あなにく、「ろ」の部「ろめい」(露命)などいふ語に出であふぞ袖の露なる、卷を掩ひて寢に就けば、角枕はまた粲たり。
— 大槻文彦 『ことばのうみのおくがき』 青空文庫
周到白頭情更好一双高睡海棠春 これまた海棠と白頭鳥を描いたものであるが、そこには老来伉儷相和するの意が寓されていることを知るのである。
— 藤島武二 『画室の言葉』 青空文庫
(予は今日にして、子爵の独身生活の理由を発見し得たるを覚ゆ)若し予にして満村を殺害せんか、子爵と明子とが伉儷を完うせんは、必しも難事にあらず。
— 芥川龍之介 『開化の殺人』 青空文庫
薄紗の帳白く垂れて輕く窓の板玻璃を打つ景を詩人が見て、之はどうしても帳中に伉儷の契淺からぬ相思の人の床が無ければならぬと「こよなきあそび」即ち藝術の方面から推察するところ、實は之が空しく、そこに何も無いと知つて、宛も冒涜の感を起すといふのが、初、二節の意である。
— UNE DENTELLE S'ABOLIT 『薄紗の帳』 青空文庫
その代り『伉儷得難かるべし、縁談すべて望なし、愼しむべし、愼しむべし』だつてやがる、何が愼しむべしだ。
— 嫁の死 『錢形平次捕物控』 青空文庫
歳月移り、青春の盛となりし彼の身を、 225なほ其もとに引き留め、*愛女を與へ伉儷の契を結ぶ間もあらず、アカイア軍の遠征を聞きて閨房たち離れ、十二の舟を率ゐ行く、されど其舟こと/″\く*ペルコーテーに泊めおき、上陸なして徒歩にしてイリオン城に向ひ來ぬ。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
父の定めた伉儷が成立してみれば、自分の作った恋愛はあきらめなければならぬ、それをあきらめると、当然一人の犠牲者を出さなけりゃならぬ、この場合の失恋者が、とりも直さず官女の朝霧なのだ。
— 山科の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
仲睦まじい伉儷の姿は、周囲の人々を和ませた。
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長年連れ添った伉儷は、互いに深く信頼し合っている。
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あの伉儷は、いつもお互いを尊重し、助け合って生活している。
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