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筆先

ふでさき
名詞
1
標準
tip of brush
文例 · 用例
例へば如何に文章を美しく綺麗に書かうとしても、その人の氣質に不純な濁つたものがありとすれば、到底筆先だけで胡麻化せるものではない。
南部修太郎 氣質と文章 青空文庫
まかり間違うと、鼻持ちならぬキザな虚栄の詠歎に似るおそれもあり、または、呆れるばかりに図々しい面の皮千枚張りの詭弁、または、淫祠邪教のお筆先、または、ほら吹き山師の救国政治談にさえ堕する危険無しとしない。
太宰治 青空文庫
(中略)諸君は、小説家やジャーナリストの筆先に迷って徒らに帝都の美に憧れてはならない。
織田作之助 東京文壇に与う 青空文庫
医学士は二人とも君のお筆先に驚いたと見えて、その後神妙にしているよ」「イヤ。
夢野久作 空を飛ぶパラソル 青空文庫
キーボードなしでは、山や川のレベルまでならさすがに何なくこなせるが、十画を越えるあたりから警戒警報が鳴り始め、十五画を越えた漢字は霞の彼方にうすぼんやり浮かぶ、筆先の悲しみといったていたらくにあいなってしまったのだ。
富田倫生 青空のリスタート 青空文庫
「頼まれたお方が余人でないので、せいぜい腕を揮おうと思っているのですが、それがため却って筆先が固くなった気味で、まことにどうも困っています。
旅絵師 半七捕物帳 青空文庫
読みのこしたものや寄贈された本やまた購読した新刊書などについては別の機会に筆先を新しくして申しのべ度い。
牧野信一 浪曼的月評 青空文庫
「美」と云うものを幾度も幾度も口に云い筆先に現わすのはあんまり好い事ではないかもしれないけれ共私はだまって居る事は出来ない。
宮本百合子 繊細な美の観賞と云う事について 青空文庫
作例 · 標準
筆先に力を込め、一文字一文字丁寧に、心を込めて書いた。
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彼は筆先を巧みに操り、障子に繊細で美しい山水画を描き出した。
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筆先に墨をつけすぎると、文字が滲んでしまって台無しになることがある。
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